宮崎県 職員の獣医師確保へ給付1千万円超も 希望者が急増
なり手不足が深刻な公務員の獣医師を確保しようと県が場合によっては1000万円を超える給付を受けられる修学資金を用意したところ、希望者が急増しました。
県は補正予算を組んで対応することにしています。
公務員の獣医師は食肉の衛生検査や家畜伝染病の予防などにあたり、畜産県の宮崎では欠かせない存在ですが、最近ではペット専門の獣医師を目指す学生が増えてなり手不足が深刻になっています。
県が今年度から拡充した修学資金は将来、県職員の獣医師になることを希望する獣医系学科の学生が対象です。
大学に通う6年間で
▽国公立大学では最大720万円、
▽学費の高い私立大学では最大1296万円という破格の給付を受けられます。
県によりますと拡充の結果、例年は2人程度だった新規の申し込みが今年度は一挙に10人以上に増える見込みとなったということです。
用意していた予算を超える規模ですが、県は現在、開会中の議会に追加の予算を提案し、この機を逃さずに公務員獣医師の確保につなげる考えです。
県家畜防疫対策課は「学生のニーズをつかむことができたと効果を実感している。今後も若い世代に積極的にアピールしていきたい」と話していました。