[カイロ 6日 ロイター] - イスラエル軍が6日、パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院に突入したと、病院長が明らかにした。一部医療スタッフが病院から追放されたという。
病院長によると、攻撃は一連の空爆から始まり、その後、病院内にイスラエル軍部隊が突入。病院職員や患者、避難民を含む全員が中庭に出され、数時間にわたり中に戻ることが許されなかったという。また、一部の医療スタッフや避難民は病院の敷地内から完全に立ち去るよう命じられたという。
病院長は「病院内と周辺の状況は悲惨だ。多くの負傷者はいるが、医師は残っていない」と語った。
イスラエルは、ガザへの攻撃開始当初からイスラム組織ハマスの戦闘員が病院や学校などの民間の建物を隠れみのとして利用していると主張。ハマスはこれを否定している。
世界保健機関(WHO)は、イスラエル軍が5日早朝に、職員への事前警告なく同病院を空爆したと発表。WHOの広報担当は「極めて憂慮すべき事態で、決して起きてはならないことだ」と非難した。
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