2013.07.26
# 雑誌

特別レポート 第1部 創価学会 第2部 真如苑 こんなに変わってたんだ ニッポンの巨大宗教団体(2013)信者も知らない内情

週刊現代 プロフィール

「この手の宗教施設にかかる費用は、普通、建築だけで坪200万円、設備・設計で坪100万円。合計坪300万円といったところです。一般のビル建設が坪120万円ですから、かなり割高ですが、宗教施設には特殊な設備が必要ですし、資材にも凝ります。彼らはカネに糸目をつけません。これらのことを考えると、建物の延べ面積が約5678坪ですから、単純計算で約170億円になります」

※衆院選・参院選は比例代表における得票数。都議選は公明党候補の得票数の合計。数字は千の位で四捨五入をした

 それでもこの「総本部」は、当初の構想を大幅に縮小したものだという。創価学会関係者が明かす。

「もともと池田名誉会長は、かつて創価学会が総本山として信仰の対象としていた静岡県富士宮市にある日蓮正宗大石寺のような"聖地"を作りたかったのです。日蓮正宗と蜜月だったときは、大石寺登山が、学会員の一大イベントでしたから。そこで、池田名誉会長が目指したのは、信濃町全体のテーマパーク化です。当初の構想にあったのは、本部から200mほど離れたところにある池田名誉会長の旧自宅も合わせて開発し、道路も拡大して、一大宗教施設を作ることでした。ところが、本部に隣接した土地の地主がどうしても土地買収に応じず、計画は頓挫した。その結果、総本部は中途半端なものになってしまいました」

 この関係者によると、本部を総本山化する理由は、「学会員をコンスタントに集めないと、宗教的求心力が弱まるから」だという。

 求心力低下の背景には何があるのか。最大の原因は池田名誉会長が、'10年5月以来、公の場に姿を現さないことにある。ジャーナリストの段勲氏が言う。

「これだけ池田氏の姿が見えないと、機関紙の聖教新聞がいくら『池田先生は元気だ』と書いても、学会員も『本当だろうか』と、疑いの目で見てしまう。参院選を控え、これでは学会員の意気が上がらない。学会側は、『いまこそ立ち上がれ』といった内容の池田氏の檄文なるものを学会員にどんどん配って、引き締めに躍起になっています」

 先の東京都議選直後、学会職員に紹介された「池田名誉会長の伝言」と題されたメモにはこうある。

〈歴史に輝きわたる完勝おめでとう。(中略)日本中、世界中の同志が大勝利の万歳をしています。(中略)「勝って兜の緒を締めよ」。いま再び強盛に祈り、もう一度われらの鉄の団結を固めて、仲良く勝ち進もう。全同志にくれぐれもよろしくお伝えください〉

 都議選についての具体的な言及はなく、一般的な内容のように映る。これを読んだ現役の学会員が言う。

関連記事

player:Player is inline