世界はそれを愚痴と呼ぶんだぜ。
目を覚ましたら大阪の西成にある星野リゾートにいた。昨日の記憶がぼんやりとしている。大阪に呼ばれて大阪に来て、新大阪駅でりんごを配り、動物園前に呼ばれてサイコロを振って酒を飲むゲームみたいなものに参加したところから、記憶がない。ポケットの中に知らない人の名刺がたくさんある。一人だけ、記憶に残っている人がいる。大きな会社の重役らしき人で、立派な人なのだろうが全体的に鬱屈していて何かをひきずっている印象を受けた。そうでもなければ、そんな人は西成の飲み屋でくだをまいたりはしないのだろう。
どうして西成に星野リゾートがあるのか謎だが、お金なんて全然ないのにどうして星野リゾートに自分が泊まっているのかが謎だ。浴槽にお湯を溜めてダイブしたらお湯が赤く染まった。太ももの付け根に大量の血痕がこびりついていて、その血液は自分から出たものではないみたいだから、昨夜、何かがあったのだろう。べろんべろんに酔うほどに飲んだのに、朝はしっかり日の出と共に目を覚まして、二日酔いにならない自分は健康だ。
かろうじて記憶があった時、大阪在住のH様から「りんごを売ってください」とご連絡をいただいた。H様に「最近の調子はどうですか?」と尋ねたら、H様は「なんだかんだモヤモヤしていますね。私も隠れキリシタンなんですよ。坂爪さんの記事を読んでいることは周囲の誰にも言っていません。自分には流行に乗ってしまうところがあるというか、価値があると定められていることなら安心してよいと言えるんですが、そうでないものには自信がなくなります。私はトランスジェンダーなのですが、そんな自分を見ていると『なにをいまさら』と思います。トランスジェンダーなのになにを言っているんだと思います」と言った。
居酒屋のお姉ちゃんから「不思議ちゃんですね」と言われた。多分、私が愛想笑いをしたり表面的な会話を続けようとしないのを見て、そう言ったのだと思う。社会に出ると、自分がいかにずれているのかを痛感する。人間界に虎や狼が紛れ込んだと言えば聞こえはいいが、みんながカレーうどんを食べているテーブルにマルチーズを置いた時の緊張感に似ている(Dr.ハインリッヒ参照)。いつなにをしでかすかわからない、予測不可能な感じが赤ちゃんに似ているのだと思う。だから、特段リップサービスをするわけでも役に立つ動きをするわけでもないのに、比較的ちやほやされる。
命ある限りりんごを売りたいと思う。吉本ばなな大先生から貴重な本を譲り受けたが、読む前に配ってしまった。自分の手元にある金目のものはりんごだけなので、りんごが欲しい人は連絡をください。りんごを売ってばなな(大先生の本)を買うのだ。昨日の売り上げは記憶と共になくなったが、日本で初めてノーベル賞を獲得した利根川進先生は「研究者に大切なことは知識を溜め込むことでも答えを見つける力でもなく、めげない力」と言っていた。失敗は当たり前。いちいちめげていたらもたない。もっともらしい顔をして「政治が悪い」とか「教育が悪い」とか「環境が悪い」と批判するおじさんは多いが、世界はそれを愚痴と呼ぶんだぜ。自分はどう動くか。それだけだ。
おおまかな予定
12月7日(土)大阪府大阪市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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