高知市の高知医療センターで新生児の保育管理料を10年以上、誤って多く徴収していたことが分かりました。返金総額は1690万円あまりにのぼり、今後対象者には返金に関する通知文書を発送し、随時返金していくとしています。

高知医療センターによりますと、2014年から2024年にかけて、新生児保育管理料を誤って多く徴収していたということです。新生児保育管理料は、正常な新生児が生まれた際、入院時に一日あたりで病院側に支払う管理料です。

センターは今年9月下旬、乳児に使用するミルクの変更を検討する中で、ミルク代を含む新生児保育管理料の変更の必要性について医事会計システムを確認したところ、本来の料金は1日7200円ですが、システム上は7780円と580円高く設定されていたことが判明しました。

本来の料金は2014年4月1日に改正されていて、11年あまりにわたり多く徴収していたことになります。対象者は4703人で、返金総額は1690万3520円に上るということです。今後、対象者には返金に関する通知文書を発送し、随時返金していくとしています。

高知医療センターは今後、システムに違いがないか改めて確認し、また料金改正の際には、複数の職員で確認を行い、再発防止に努めるとしています。