新藤兼人しんどうかねと
映画監督・脚本家
常に人間を見つめ、映画史に残る作品を数多く生み出した映画監督・新藤兼人。脚本家として250本のシナリオを書くと同時に、「社会の中の一人一人の人間を描く」と49本の監督作品を送り出した。「人間は恐ろしい」しかし「人間には希望がある」と言う新藤は、明治45年広島生まれ、家の没落・家族の離散を経験し映画界入り。下働きに始まり脚本家への道が開けようとした32歳の時に招集された。この時に感じた「人間とは何か」「人はどう生きるか」が映画制作の原点となる。「言いたいことを自由に」と独立プロを設立してからは、まだ原爆の傷跡生々しい故郷・広島をロケ地に撮影した「原爆の子」、生きることの本質を見つめた「裸の島」などで次々と高い評価を得る。そして晩年「この映画を撮らなければ死ねない」と映像化したのは、70年以上考え続けた'戦争の理不尽さ'だった。戦争で偶然生き残った自分が表すべきこと、語らねばならないことは何か。99歳の新藤から「人間はどう生きるべきか」への答えが語られる。


至言
自分に自分が背を向けると
生き方のマイナスになる
頼るところは 自分が自分に誠実であるかということ
誠実は人間の永遠の大きなテーマ
現代ジャーナル(1991-1992)


『NHKセミナー(現代ジャーナル)』(1990年度)を改題。社会、経済、国際関係、科学などの分野の現象からその本質と背景を解明し、現代社会を分かりやすく読み解く。(月~水)はシリーズまたは単発で、タイムリーで企画性の高いテーマについて放送。(木)は日本文化の“今”をとらえる「文化情報」とした。「日本語」「アジアからの発言」を前年度から継続。教育(月~木)午後8時からの45分番組。1992年度は(月~水)放送。
NHKセミナー 〈現代ジャーナル〉(1990 )


現代社会のさまざまな領域の現象を取り上げ、その動きの本質や底流を今日的な視点で分かりやすく解き明かす。(月~水)はシリーズもしくは単発でタイムリーな企画性の高いテーマを取り上げ、(木)は現代日本の文化動向を伝える「文化情報」とした。また「日本凝視」シリーズでは、地域に根ざして写真を撮り続けているカメラマンを通して、日本の変ぼうぶりを伝えた。教育(月~木)午後8時からの45分番組。