今年は米子市出身で、フォークソングの名作を数多く手がけた作詞家、故・岡本おさみの生誕80年に当たる。吉田拓郎とのゴールデンコンビで「旅の宿」「落陽」「祭りのあと」など今も多くの人が口ずさむ歌を生み、南こうせつ、泉谷しげる、長谷川きよし、森山良子といった大物にも詞を提供。日本の大衆音楽史に大きな足跡を残した。その詞には自らの旅から着想した秀作が数多い。8月に復刻した岡本のエッセー「旅に唄あり」(山陰中央新報社刊)に登場する詞の舞台を巡り、言霊が紡ぎ出された背景を探った。
岡本おさみが詞を書き、吉田拓郎が曲をつけ、森進一が歌う「襟裳(えりも)岬」。その舞台は北海道えりも町、日高山脈の南端にある。札幌市からは車で4時間。強風で知られる地だ。展望台に立つと、視界のほぼすべてが曇天と太...












