電卓にもアプリにも頼らずに自分で計算する機会はありますか? 自分で計算する習慣がないと、計算力はどうしても衰えがちになってしまうものです。
今回の問題に挑戦して、今の自分の計算力を確かめてみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
5/9×3/10
解答
正解は、「1/6」です。
「あれ、分数の計算ってどうやってするんだっけ…」と戸惑ってしまった人は、ぜひ次の「ポイント」を確認してください。
ポイント
この問題のポイントは、「約分」です。
まずは、分数の掛け算の基本ルールを確認しましょう。
分数の掛け算では、分子どうし、分母どうしをそれぞれ掛けます。
ただし、分数の計算の答えは「もっとも簡単な分数」にする必要があります。もっとも簡単な分数とは、分子と分母が1以外の共通の数で割れない形にすることです。
例えば、2/4は分子と分母が同じ2で割れるのでよい答えではありません。こんなときは、分子と分母を2で割った後の数、1/2として答えましょう。
このように、分子と分母を同じ数で割って簡単な分数にすることを「約分」といいます。
さて、分数の掛け算では、掛け算をする前に「約分」した方が効率的です。掛け算をすると、分子も分母も大きな数になってしまい、両方を割り切れる数があるのかを判別するのが大変になるからです。掛け算前の小さな分子と分母に対して約分をする方が、ずっと楽ですよ。
今回の分数の掛け算も、掛け算の前に約分しましょう。
5/9×3/10
=(5×3)/(9×10) →分子と分母を5と3で割って約分
=(1×1)/(3×2)
=1/6
これで答えを出せましたね。
まとめ
今回の問題では、分数の掛け算に挑戦しました。
分子どうし、分母どうしを掛けるという分数の掛け算の方法、そして約分の方法をバッチリ復習できたでしょうか。
他にも分数の問題を用意していますので、ぜひ引き続き挑戦してみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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