クラスでずっと陰湿なイジメに遭っていた子がいたとする。殴る蹴るという派手な暴行を毎日受けているわけではないが、廊下ですれ違うたびに小突かれたり、毎日カバンの中身をチェックされたり、栄養失調になるギリギリのラインまで給食を制限されたりといった目に遭っていたとする。
時には文句を言ったり、小突き返したりといった“プチ反撃”を試みたりもしていたが、ある日、耐えきれなくなって、イジメ加害側の子に後ろから殴りかかったとする。たまたまその場面を見ていた先生が、「おい、おまえ何してるんだ」「そんな暴力が許されると思ってるのか」と叱り飛ばし、謹慎を喰らわせ、退学処分を下したとする。
さて、みなさんはどう思うだろうか。
たしかに暴力による反撃が好ましいとは思えない。それを目撃した教師が叱り、処分を下すことも仕方がないと思うかもしれない。
ならば、それまでイジメっ子がやってきたことは不問に付されるのか。それに対するお咎めは何もなしでいいのか。先生たちは、いや、なぜ国際社会はイスラエルによる日常的な“力の行使”について、何も言わずに見過ごしてきたのだろうか。
私は、そう言いたくなる。
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イスラエルとガザ地区。それぞれに友人がいます。|乙武 洋匡 #note note.com/h_ototake/n/n7