分数と小数は見た目はまったく違いますが、実はどちらも1より小さい数を表せる「似た者どうし」なのです。
このふたつの数は、同じ式に登場することもあります。そんなとき、どうやって計算すればよいか分かりますか? 今回の問題に挑戦して、確かめてみましょう。
問題
次の計算結果を小数で答えなさい。
3/5+1.1
解答
正解は、「1.7」です。
どうやって計算すればよいのか、分かりましたか?
具体的な計算過程を、次の「ポイント」で確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「分数を小数に変換すること」です。
分数と小数が混じった式では、式内の数を分数か小数のどちらかに統一して計算します。
今回は、問題内に「小数で答えてください」という指示があるので、分数を小数にして計算します。
分数を小数にするには、分子を分母で割ります。今回は3/5なので、「3÷5」を計算すればよいのです。
3÷5=0.6
これをもとの式に当てはめると、次のように計算できます。
3/5+1.1
=0.6+1.1
=1.7
これで答えを出せましたね。
【おまけ】分子が5の分数を小数に変換する方法
今回のように分母が5の分数を小数にするには、もっと簡単な方法があります。
それは、分母を10にすることです。「1/10=0.1」なので、分母を10の倍数にすると小数に直しやすくなります。
分母が5なら2を掛ければ10になりますね。分数では、分子と分母に同じ数を掛けても表している数は変わりませんので、分子にも2を忘れず掛けましょう。
3/5
=(3×2)/(5×2)
=6/10
「0.1=1/10」なので、6/10は0.6です。
分母を10の倍数にして、小数に直す方法があることも知っておくと便利ですよ。
まとめ
今回の問題では、分数を小数に直せるかどうかがポイントになりました。
分数は、「分子÷分母」を計算することで小数に直せます。小数で答えを出すよう指示されている場合は、この方法を使って式内の数を小数に統一しましょう。
他にも分数と小数の計算をする問題を用意していますので、ぜひ引き続き挑戦してみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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