全盲で休職後、復職遅れは「不当」 山梨県立大准教授が提訴 口頭弁論に大学側は出廷せず

山梨県立大の山下広司准教授(56)=英語学=が、全盲になり休職した後、復帰可能となったのに3カ月間復職が認められなかったのは不当だとして、大学に未払い給与や慰謝料など約400万円を求め提訴し、第1回口頭弁論が26日、甲府地裁(新田和憲裁判長)で開かれた。大学側は出廷しなかったが、争う姿勢という。

訴状によると、山下さんは先天性角膜混濁のため強度の弱視だったが、2019年3月に事故で全盲となり、休職した。治療を終え21年4月からの復職を求めたが、復職できたのは7月だった。

原告側によると、大学側は答弁書で、支援体制の準備期間が必要だったと主張した。

山下さんは弁論後、記者会見を開き「全国には目が見えずに教えている教員がたくさんいる。障害者が気持ちよく働くためにも、差別は違法だと示してもらいたい」と話した。大学は「係争中の事案のためコメントは控える」とした。

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