つがる総合病院 7年前の医療事故で9124万円の損害賠償へ

五所川原市のつがる総合病院で7年前の平成29年に生まれた双子の第2子に出産時、脳に十分な血液や酸素が送られず重度の脳性まひが残る医療事故があり、病院側は損害賠償金9000万円余りを支払うことになりました。

五所川原市のつがる総合病院を運営するつがる西北五広域連合は、27日に開かれた定例議会で、7年前の平成29年に生まれた双子の第2子に重度の脳性まひが残る医療事故があったことを明らかにしました。

広域連合によりますと、双子の出産で第2子の分べんを行うために人工的に破水を起こして分べんを促したところ、先に出てきたへその緒が圧迫され血流が悪くなる「さい帯脱出」が起こりました。

その後、緊急帝王切開で分べんを完了させましたが、脳に十分な血液や酸素が送られず、低酸素性虚血性脳症となり、重度の脳性まひが残ったということです。

広域連合は、外部の専門家の意見を踏まえ、分べん方法の選択にあたりリスクについての説明が不十分だったと考えられることや、人工的に破水を行った際、頭が十分に固定されていなかった可能性があったことなどから、損害賠償金として9124万円を支払うことを決めました。

病院は「大変な苦痛とご負担をおかけして心より深くおわび申し上げます。再発防止策の徹底を図り、病院全体で医療事故の防止に努めてまいります」とコメントしています。

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