著者のコラム一覧
田尻一郎元ソフトバンクホークス広報

1967年、福岡県出身。86年ドラフト外で南海ホークスに入団。88年に引退し、98年まで打撃投手。その後は、一軍と二軍のマネジャー、広報などを歴任した。2023年オフに退団。一軍出場なし。

《門田博光の巻》「打撃の求道者」は練習方法もケタ外れだった…僕が地獄を見た“10分”の要求

公開日: 更新日:

 ベテラン選手がオープン戦の遠征に同行しない年があり、僕は彼らの練習相手として福岡に残り、打撃投手をこなしていました。途中、門田さんに「田尻、勝負しよう」と言われたので、僕もギアを上げてストライクゾーンめがけて投げる。それを門田さんが打つ。

 そんな打撃練習の最後、「おまえフォーク投げられるか?」と聞かれました。応じたところ、「おー、ええフォークや」。その次の言葉に仰天です。

「フォークだけ10分間投げられるか?」

 ここからが地獄の始まりでした(笑)。僕のフォークは人さし指と中指の間にボールを深く挟むタイプ。それを10分間、60球は投げ続けなければいけない。ムチャもいいところで今思えば、よくあんなことができたと自分で自分に感心するほどです。

 投げ終わった後は指が開いたまま。門田さんは「最後はまっすぐいこうか」と言いましたが、僕は「すいません。指が広がって戻らないんで、2、3分待っててください」と、必死で指を閉じようと悪戦苦闘しました。

 とにかく打撃に関しては妥協をせず、時には人を巻き込むことも辞さない。次回はそんな門田さんに思いもよらぬ「お小遣い」をもらった話をしましょう。

■関連キーワード

今、あなたにオススメ

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    泉房穂氏は斎藤元彦知事に謝罪後「テレビから消えた」騒動が…"物言う"コメンテーターの現在地

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  5. 5

    斎藤元彦知事の“疑惑”長期化で「オールドメディア対SNS」も第二幕へ…ホリエモンの苦言にSNSも賛同

  1. 6

    元不倫相手の孤独死で…桂文枝「人間国宝」認定は絶望的に

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    斎藤元彦知事は“無双”から絶体絶命に…公選法違反疑惑で刑事告発した上脇教授と郷原弁護士に聞いた

  4. 9

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 10

    パワハラ騒動で楽天退団 安楽智大の去就どうなる? 兄貴分・田中将大の自由契約で話題沸騰中