全国的なコメ不足が問題となる中、生活困窮者を支えるフードバンクや子ども食堂が苦境に立っている。コメの寄付が激減し、自前での購入や代替品への切り替えを迫られているためだ。この窮状に対応しようと、農林水産省は年4回だった政府備蓄米の無償交付を通年化するなど、団体への支援拡大に乗り出すが、識者は課題も指摘する。(西田直晃)
◆子育て世帯への無料配布を月1回に制限
「品薄と高騰でコメが足りていない。寄付に頼れない状態がこのまま続けば、自前で購入しないといけなくなってしまう」
NPO法人フードバンク目黒(東京都目黒区)の平瀬栄治理事長(70)は不安を語った。今春ごろから寄付は減り始め、教会の倉庫に備蓄しているコメは現在、通常の4割にとどまる。子ども食堂や難民支援団体に食料を提供しており、月2回の無料配布会では、約400キロのコメを区内の困窮者に配っているが、現在のストックは1回分を下回るという。
「最近は、一部の子育て世帯について、無料配布を月1回に制限せざるを得なかった」と森直子副理事長(58)。主食のコメの不足は痛手だといい、「麺類などに切り替えるかもしれない」と話す。
◆麺類やパンに替える?
子ども食堂も似たような状況だ。江戸川区内の約50団体でつくる「えどがわっ子食堂ネットワーク」の担当者は「今夏は企業からの寄付が減った。区の補助金や政府備蓄米の交付制度を活用し、会員団体には自力で何とかしてもらうことになる」と説明。こちらも「麺類やパンに替えるなどの対策が必要になる」という。
コメの品薄の背景には、昨夏の猛暑...
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