「有望だった」塚本雄大騎手を160人悼む、高知競馬場でお別れ会
亀岡龍太
高知競馬場(高知市)でレース中に落馬し、亡くなった塚本雄大騎手(25)のお別れ会が5月31日、同競馬場で営まれた。厩舎(きゅうしゃ)や騎手の関係者ら約160人が参列し、前途有望だった若手の早世を悼んだ。
会場には塚本騎手の遺影やレース時の勝負服が並べられ、レースの映像も紹介された。「存在感のある騎手で、将来有望だった」「塚ちゃんがいなくなって寂しい」などと関係者の弔いの言葉が続いた。
元騎手で、塚本騎手の師匠だった目迫(めさく)大輔調教師(42)は「一番悔しかったのは本人。休むにはまだ早すぎた。『重賞レースでたくさん勝ちたい』と話していた本人の思いを引き継ぎたい」と話した。
塚本騎手は3月24日、高知県競馬組合主催の第10レース(距離1400メートル)で落馬し、搬送先の病院で亡くなった。
高知県競馬組合によると、高知競馬場でのレース中の落馬による騎手の死亡は、確認できる1967年以降、記録にない。組合の豊永大五管理者は「落馬事故を減らすため、防具の改良を検討するなどやれることは今後やっていく」と語った。