大学定員、学部生減らし院生増やす 研究拠点校を対象に
文部科学省は研究力が高い大学について、学部の定員を縮小し、大学院への振り向けを促す方針を固めた。急速な少子化を踏まえて学部の規模を適正化しつつ、大学院教育を拡充し、博士号取得者を増やす。教員が研究により注力しやすい環境を整え、国際競争力の向上を狙う。
高等教育の将来像を議論する中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の特別部会が4日示した答申案に、同様の考えが盛り込まれた。文科省は今後、答申の内容...
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(更新)- 菅野暁東京大学 理事(CFO)今後の展望
近年、博士課程の学生に対する支援は少しづつ充実されてきていますが、博士課程修了後の選択肢が日本の場合きわめて限られており、学生に博士課程に進むことを躊躇させています。企業、政府、政府系機関等が新卒一括採用・自前教育主義を脱して、多様な人材を受け入れる人材経営に移行することが重要です。一方、修士課程の学生への支援はいまだ十分ではないと思いますが、従来型の個別分野ごとの修士→博士のコースを強化するだけでは十分でなく、現在東大で検討されているカレッジ・オブ・デザインのような学部・修士5年生で、学際的かつグローバルな教育を受け、研究や実業で活躍できるような新しい人材の育成が必要になってくると思います。
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(更新) - 佐藤一郎国立情報学研究所 教授別の視点
海外の大学院生は学部と大学院では大学を変え、さらに専門分野を変えることで、専門やキャリアの幅を広げることが多い。一方、日本の大学院生は学部と大学院と同じ大学、同じ専門を続けることが大半である。この背景は、学生側のマインドに加えて、大学が多いとはいえない大学院生を確保するために、囲い込みを行うからだ。多様な分野がオーバラップする時代、人材を育てるには、院生の比率を増やすことも重要だが、学部と大学院では専門を変えた院生を増やすことも大切ではないか。例えばAIの場合、AIそのものの研究であれば学部と大学院ともに情報系専攻でもいいが、AIの応用では、AIに加えて応用分野の専門知識も必要である。
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(更新) - 石原純インペリアルカレッジロンドン 講師貴重な体験談
僕が気になったのは2点です。1)学部生を減らしたら大学院生は増えないと思います。それは一定の研究に興味のある学部生が大学院に行くからです。留学生を増やす計画なのでしょうか。 2)大学事務を増やすと書いてありますが、できれば研究を支援する技術員を増やして欲しいです。日本の大学の事務は極めて複雑な書類を研究者に要求し事務員が多いせいで仕事が増えるという現実があります。それよりも研究のルーチンワークを任せられる人を増やす方が効果的です。
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(更新) - 小玉祥司日本経済新聞社 編集委員分析・考察
博士人材の育成が重要なことはわかりますが、大学院の定員を増やすだけでは逆効果ではないでしょうか。博士号を取得した後に働く大学や研究機関のポスト、企業での活用が広がらなければ、かつて大失敗した「ポスドク1万人計画」の二の舞になるだけでしょう。そうなるとまた「博士に進学するのソン」という風潮を招きかねません。 働き口の不足に加えて、授業料が上がっていることも足かせになるのではないでしょうか。大学院生になると親の仕送りに頼れない学生も少なくありません。国立大学法人だけでも授業料を無料にして、落ち着いて学べる環境を整えることが必要だと思います。
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