声優、ラジオパーソナリティーの若山弦蔵さんの訃報が5月31日夜、各メディアで報じられ、ネットには往年のファンから、出演した作品や番組の思い出を振り返り、その死を悼む声が相次いだ。
5月18日、心不全のため東京都内の自宅で死去。88歳。旧樺太生まれ。葬儀・告別式は親族で行った。
1952年にNHK札幌放送劇団に入団後上京。テレビとラジオで多くのドラマに出演した後、洋画の吹き替えで人気を得た。低音の美声で映画「007」シリーズに主演した英俳優ショーン・コネリーらの吹き替えを担当したほか、TBSラジオで「東京ダイヤル954」「バックグラウンド・ミュージック」などの番組の司会も長く務め、幅広い世代に親しまれた。
ツイッターや、ネットニュースのコメント欄には、ファンから「本当に寂しい」「ご冥福をお祈りします」「弦蔵さん安らかに」など、若山さんの死を悼む声が多数あがっている。「比類なき美声の持ち主だった」「子供の頃は、大人になったらあんな渋い声になりたいと憧れました」「近年においても、ご年齢を感じさせないお声と演技をしておられた」など、晩年まで変わらぬトーンで視聴者やリスナーを魅了し続けた美声がもう聞けないことを寂しがるコメントが続々と寄せられている。
思い入れのある出演作品や番組についての書き込みも多いが、声優としてはやはりショーン・コネリーに関するものが圧倒的。「今でもショーン・コネリーの声が、若山さんじゃないと違和感を感じてしまう」「ボンドの少し皮肉な感じがよく出ていた」「『007』『アンタッチャブル』『ザ・ロック』等、ショーン・コネリーさん=若山さんのイメージ」「ショーン・コネリーが日本語話してるかのようだった」と、その唯一無二のハマりっぷりに改めて絶賛の声が集まった。吹き替え派の視聴者からの熱い支持はもちろんのこと、「映画は字幕派」という洋画ファンからも「若山さんのショーン・コネリーと小池朝雄さんのピーター・フォークはお金払ってでも聞きたい吹き替えだった」と高く評価されていた。