今年(2024年)2月、当時17歳の少年が男子大学生を殴り、けがをさせた事件で、意識不明の状態が続いていた男子大学生が11月に死亡していたことがわかりました。今後、傷害致死事件として裁判員裁判が開かれる可能性があります。
「笑われたような気がした」

今年2月、熊本市中央区安政町で面識のない男子大学生(当時22)の顔を殴るなどして、けがをさせたとして、熊本市に住む当時17歳の無職の少年が現行犯逮捕されました。
記者「少年は何らかの因縁をつけて突然男子大学生を殴ったということです。現場には血痕が残っています」

男子大学生は意識がない状態で病院に運ばれ、捜査関係者によりますと治療が続けられていたものの、意識は回復することなく11月に死亡したということです。
逮捕された少年は今年4月に傷害の罪で起訴されましたが、検察は現在、死亡との因果関係を調べていて、今後、罪名が傷害致死に変わる可能性があるということです。そうなると事件は裁判員裁判で裁かれることになります。
警察によりますと、少年は逮捕された当時「俺がやりました」と容疑を認めた上で「笑われたような気がした」などと話していたということです。
なお、少年の呼気からは当時、アルコール分が検出されていました。
