欧州

2024.11.30 08:00

世界2200万人が利用する「海賊版動画ストリーミング」が欧州で摘発

Shutterstock.com

欧州の法執行機関が、2200万人以上のユーザーを抱える世界最大級の違法ストリーミングサイトを摘発した。

イタリアの郵便・サイバーセキュリティ警察が主導した「オペレーション・テイクン・ダウン」と呼ばれる作戦は、世界中に広がる違法なインターネットプロトコルテレビ(IPTV)のネットワークをターゲットとしていた。

この組織は複数のライブストリーミングサイトを運営し、ネットフリックスやDisney+、アマゾン・プライム、スカイなどの有名プラットフォームのコンテンツを違法に配信していた。これらのサービスの利用者は月額約10ユーロ(約1600円)を支払っていたとされる。

ユーロポール(欧州刑事警察機構)やユーロジャスト(欧州司法機関)などの機関も参加したこの捜査は、102人の容疑者を対象としたもので、11人が逮捕された。その中の首謀者と見られる2人はオランダに拠点を置いていたとされる。ユーロジャストによれば、このグループは月に2億5000万ユーロ(約397億円)以上を稼いでいたという。

イタリアの捜査当局は声明で「地元警察との協力により、ルーマニアと香港にあった海賊版の配信に関わる9つのサーバーを特定し、これを遮断した」と発表した。

EUの知的財産庁による昨年の調査によると、テレビコンテンツはEUにおける著作権侵害の約半分を占めていたという。また、ライブスポーツイベントの海賊版配信は増加傾向にあり、2021年から2022年の間に30%増加したとされる。

海賊版の調査を行うMUSOとコンサルティング会社Kearneyの調査によると、違法なストリーミングは増加しており、世界の違法な動画サイトの訪問回数は2023年に約1410億回に達し、2019年から12%増加したという。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

| あなたにおすすめの記事

人気記事

映画

2024.09.02 11:00

世界最大の「海賊版ストリーミング」組織が摘発、ベトナムで

Shutterstock.com

ベトナム政府と映画スタジオの団体のクリエイティビティ・アンド・エンターテインメント同盟(ACE)は8月29日、ベトナムを拠点とする世界最大の海賊版ストリーミング組織を摘発したと発表した。

このグループには悪名高い海賊版サイトのFmoviesをはじめbflixzやflixtorz、movies7、myflixer、aniwaveなどが含まれており、月間の合計アクセス数が3億7400万件近くに達する世界最大の海賊版グループとされている。

映画業界の団体のモーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)の会長兼CEOで、ACEの会長のチャールズ・リフキンは今年初め、これらのサイトのトラフィックの約3分の1が米国からのものだと述べていた。

「Fmoviesの摘発は、映画業界の関係者や世界中のクリエイターコミュニティにとっての大きな勝利だ。ACEのリーダーシップと、ハノイ市警察のパートナーシップのおかげで、我々は犯罪行為に対抗し、クリエイターの権利を保護している」とリフキンは声明で述べた。

データ分析会社SimilarWebによるとFmoviesは、2023年のピーク時にテレビや映画、ストリーミングのカテゴリーで11番目に人気のあるサイトで、世界のすべてのウェブサイトの中で280番目に人気のあるサイトとなっていた。

同サイトは、2017年から2023年にかけて米通商代表部(USTR)の「悪名高い市場」のリストに掲載され、昨年は「主要な海賊版オペレーションに使用される60以上の関連ドメイン」が存在するとされていた。

ベトナムは長年にわたり海賊版サイトの拠点となり、2018年に摘発された123Moviesなどのサイトをホストしていた。在ベトナム米国大使のマーク・E・ナッパーは、「知的財産権の強化は、米国とベトナムの包括的パートナーシップの重要な要素だ」と述べた。

米国議会で2011年に提案された海賊版の取り締まり法案は、テクノロジー企業や言論の自由の擁護団体からの反発を受けて、法制化が頓挫した。しかし、今年初めにリフキンは、映画会社が議会のメンバーと協力して類似の法案を提案し、著作権者が侵害サイトの削除を要求できるようにすることを望んでいると語っていた。

海賊版の調査を行うMUSOとコンサルティング会社Kearneyの最新レポートによると、世界の海賊版の動画サイトへの訪問数は昨年、1410億回を突破し、主要なトラフィックの供給源は米国とインドだった。海賊版動画は、米国経済に年間292億ドルから710億ドル(約10兆円)の損失を与えているとされている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

| あなたにおすすめの記事

人気記事

映画

2024.11.26 12:30

ネトフリで全米1位、ホリデー映画『スノーマンに恋して』などおススメ作品

Shutterstock.com

最近ネットフリックスが公開したクリスマス映画の2作品が、すでに視聴ランキングのトップに立ち、さらに多くの作品が公開予定となっている。

ロマンティック・コメディの『ミート・ミー・ネクスト・クリスマス』は、11月6日の公開から5日間で約1800万回視聴され、その週のネットフリックスにおける米国映画ランキングで1位を獲得した。クリスティーナ・ミリアンとディヴェイル・エリスが主演するこの作品は11日からの2週目にも上位に入ったが、視聴回数は約1200万回で首位からは陥落した。

そして、代わりにトップに浮上したのが、公開後の5日間で1600万回視聴された『スノーマンに恋して(原題:Hot Frosty)』だ。この作品は、夫を亡くした若い女性が人間の姿になった雪像と恋に落ちるというファンタジーロマンスで、SNSを中心に話題を集めている。

この映画には、「クリスマス映画の女王」と呼ばれるレイシー・シャベールやダスティン・ミリガン、クレイグ・ロビンソンらが出演しており、『ミーン・ガールズ』のオマージュが含まれる奇抜なストーリーが一部で「やりすぎだ」と批判される一方で、「誰もが見るべき映画だ」という意見もある。

さらに、ネットフリックスのホリデームービー第3弾の『ザ・メリー・ジェントルメン』は、20日の公開直後からランキングを駆け上がり、『スノーマンに恋して』を抜き去りトップに浮上した。この映画は、ブロードウェイの舞台で活躍していた女性が、両親が経営するナイトクラブを救うために男性だけのクリスマスショーを企画するラブコメディで、ドラマ『ワン・トゥリー・ヒル』で知られるチャド・マイケル・マーレイが出演している。

批評サイトのRotten Tomatoesでは、『スノーマンに恋して』が今年公開されたネットフリックスのオリジナル映画の中でもトップクラスの、82%という高い評価を獲得している。一方、『ミート・ミー・ネクスト・クリスマス』のスコアは69%だ。

ネットフリックスでは、他にも下記のようなクリスマス映画の公開が予定されている。

『リトル・シークレット・イン・クリスマス(原題:Our Little Secret)』(11月27日公開):リンジー・ローハンとイアン・ハーディングが主演する、元恋人同士を描いたラブコメディ。ケンカ別れした2人は、付き合っていた事実を隠しながら同じ家でクリスマスを過ごさなければならない状況に直面する。

『あの年のクリスマス(原題:That Christmas)』(12月4日公開):子供向けアニメのクリスマスコメディ。隠れた名作の児童書3部作を原作にした家族と友達、愛と孤独が織りなす物語となっている。

『セキュリティ・チェック(原題:Carry-On)』(12月13日公開):タロン・エジャトン演じる空港のセキュリティ部門の職員が謎の旅行者から脅迫され、危険な荷物をクリスマスイブのフライトに運び込むよう命じられるスリラー映画。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事