半年ほど前のこと。
かつて私がトラブル(特定ユーザーへの晒し行為、ストーキングなど)を起こしてしまったナチヲタ界隈の有力者の方が、SNSでこう宣伝していた(ちなみにその方は私による晒し行為やストーキングの被害者ではない)。
「ナチ戦犯の悪口を集めた同人誌を作りたいので、皆さんアンケートフォームに悪口をご記入ください。誰から誰への悪口か、出典はどこか、明記してください」
私はぜひ協力したいと思ったが、自分はトラブルを起こして嫌われている身なので、協力してはならないと思った。
しかし、私の名前を書かなくても応募できる様式だったので、私は自宅の本棚からナチ関連本を片っ端から引っ張り出し、ナチ戦犯に対する悪口を集め、フォームにしこたま入力して、匿名で送信した。
そうして数カ月後、同人誌は完成し、私も通販サイトで注文してゲットした。私が投稿した悪口が結構入っていて、とても嬉しかった。ナチ時代を生きた作家や、ナチ被害者の方の言葉も投稿したので、同人誌の内容に広がりを持たせることができたと思う。
しかし、私は、同人誌の責任編集の方に、こんなメッセージを送ってしまった。
「〇〇さんや✕✕さんの証言を投稿したのは私です」
送信した後、しまった、と思った。こんなことを教えてしまったら、ナチヲタの人たちは途端に血相を変えて、私の提供した情報の文字列を汚らわしげに睨みつけるだろう。もしかしたら、私の提供した情報だけを削除したバージョンを作るかも知れない。本当に悪いことをした。
どんなに良いこと、有益なことを書こうとも、その情報源が「私」というだけで、それは「汚物」に変わるのだ。死ぬまで秘密にしとけばよかった。
まあもしかしたら私は、界隈内の人間から「あのミソッカスも案外役に立つじゃねえかw」と皮肉っぽく感心されている可能性もあるが……真相は分からない。
私はSNSで本名で活動しているため、私をネットでしか知らない方、かつ、私の問題行動をしこたま見てきた方は、私の本名に「危険なもの」「悪いもの」「気持ち悪いもの」「不快なもの」を見いだしているに違いない。
また、私の問題行動がきっかけで、障害者や左翼を嫌いになった人もいるかも知れない。そしてその嫌悪感は、基本的に死ぬまで消えないだろう。私は様々な人からの冷たい視線、軽蔑のまなざしを受けながら、生きていくしかないのだ。
自分が自分をどう定義しようとも、私は世間から見れば「いらない子」であり「ミソッカス」だ。だから、津波が来たら一瞬で死ぬような土地に住まわされている。
世の中で「ミソッカス」「いらない子」扱いされている人は、私の仲間だ。でも、そういう仲間同士でも差別やいじめ、排除はあるから、どうしようもない気分に陥る時もある。
生きるのは難しい。
それにしても、どうして私はこんなに自虐するのだろう。みんなに見てほしいからか? 恥ずかしいのであまりやりすぎないようにしたい。気をつけよう。