米大統領選 トランプ氏当選確実 各国首脳や国内経済界など反応

アメリカ大統領選挙でABCテレビは、共和党のトランプ前大統領の当選が確実になったと伝えました。日本国内の企業の反応や、為替の動き、それに各国の受け止めなど、詳しくお伝えします。

=国内の反応は=

石破首相「連携を密に 日米関係をさらなる高みに」

石破総理大臣は、6日夜、総理大臣官邸で記者団に対し「トランプ氏の勝利宣言を聞いた。トランプ氏の勝利に心からのお祝いを申し上げ、アメリカ国民の民主主義の選択にも敬意を表したい。今後、次期大統領となるトランプ氏と連携を密にしながら日米同盟、日米関係をさらなる高みに引き上げていきたい。トランプ氏と接点を早急に持つべく努力していきたい」と述べました。

トランプ氏に祝意と緊密な連携を呼びかけるメッセージ

また、石破総理大臣はアメリカ大統領選挙でのトランプ氏の勝利に対する祝意に加え、石破政権が最重要事項とする日米同盟のさらなる強化や「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、緊密な連携を呼びかけるメッセージを送りました。

岸田前首相「できるだけ早く接点を」

自民党の岸田・前総理大臣は、6日夜、出演したBSフジの「プライムニュース」で「外交は最後は人間関係であり、できるだけ早く相手と接点を持ち、良い印象を持ってもらうことが大事だ。バイデン政権が来年1月まで続く中、それをうまくやれるかが日本外交の腕の見せどころだ」と述べました。

その上で、大統領に就任するトランプ氏のもとでの日米関係のあり方について「国際社会の繁栄や安定は日米両方の国益になる。そのために汗をかくことが、結果としてアメリカの国益につながると日本が説得できるかが大事だ」と述べました。

政府関係者「石破首相とトランプ氏が接触できるよう模索」

政府関係者は記者団に対し「トランプ氏、ハリス氏のどちらが当選してもいいように政府として準備をしてきた。第1次トランプ政権のときの政府高官とはずっと関係を維持しており、引き続き日本とアメリカの連携を強化していく。できるだけ早いタイミングで石破総理大臣とトランプ氏が接触できるよう模索している」と述べました。

外務省幹部 “石破首相とトランプ氏の関係構築を”

外務省幹部は記者団に対し、「これまでトランプ陣営とは、1期目の政権を支えた人たちを中心に人脈を構築してきた。こうした人たちは、日米関係の重要性をよく理解しており、『トランプ氏は日本に親しみを持っている』と話している」と述べました。

そのうえで、「今後、トランプ氏がどのような政策を打ち出してくるのかは、予断を持たずに注視する必要があるが、石破総理大臣がトランプ氏との関係構築を進められるようにしたい。まずは、できるだけ早く電話会談を行えるよう調整を進めている」と述べました。

防衛省幹部 “日米同盟を基軸 骨格部分は変わらないはず”

防衛省幹部は、NHKの取材に対し「現時点では、バイデン政権からどう変わるのか見通せない部分もあるが、日米同盟を基軸にしていくという骨格部分は変わらないはずだ。ことしの日米2プラス2で合意した防衛装備面での協力や、自衛隊とアメリカ軍の指揮・統制の向上など、必要な取り組みを通じて、さらなる関係強化を進めていきたい」と述べました。

日本被団協 箕牧代表委員「誰がなっても平和を構築する国に」

開票作業が進むアメリカ大統領選挙について、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の箕牧智之代表委員は「誰が大統領になってもアメリカには平和を構築する国になって欲しい」と思いを語りました。

日本被団協の箕牧智之代表委員は、6日午後3時ごろ、北広島町の自宅でスマートフォンを使ってアメリカ大統領選挙の開票速報を見守りました。

箕牧さんは「アメリカ国内だけでもいろいろな問題を抱えていると思う。これからどうなっていくか気になる」と話していました。

そのうえで、トランプ氏の大統領在任中やバイデン大統領の在任中も核実験が行われたことを振り返り「核兵器だけは何が何でも使って欲しくない。誰が大統領になってもアメリカには核を使わないような政策を実行し、平和を構築する国になって欲しい」と話していました。

経団連 十倉会長「強固な同盟関係を基盤に」

トランプ前大統領の当選が確実になったことについて経団連の十倉会長は「アメリカ大統領選挙史上、かつてないほどの接戦が繰り広げられたと認識しているが、最終的には、トランプ前大統領の過去の実績や今後の経済政策が、多くの国民に支持された結果だと受け止めている。故安倍元総理との間で築かれた強固かつ緊密な信頼関係が、石破総理との間でも培われ、強固な同盟関係を基盤に両国関係が一層発展していくことを望む」というコメントを発表しました。

そのうえで「諸外国とも連携を強化し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の再構築に向けて、わが国とグローバルなパートナーとして国際社会でリーダーシップを発揮されることを強く希望する。トランプ新政権の成功を心から祈念している」としています。

日本商工会議所 小林会頭「国際秩序の維持・強化に期待」

トランプ前大統領の当選が確実になったことについて、日本商工会議所の小林会頭は「法人税率の引き下げや所得税減税の恒久化、成長産業への支援などによるさらなる経済成長の実現を掲げており、こうした点が多くの国民に評価されたのではないか。返り咲きを果たしたトランプ氏には、大統領としての4年間の経験と在任中に培った各国とのパートナーシップを基盤に、平和と安定をもたらす国際秩序の維持・強化への貢献を期待したい」というコメントを発表しました。

そのうえで「過度な保護主義に陥ることなく、世界経済とルールに基づく自由貿易体制を支える超大国のリーダーとして、調和のとれた政策運営を期待したい。また、日本とアメリカとの経済的な結び付きと安全保障上の同盟関係は、必要不可欠かつ非常に強固なものであることに変わりはなく、これまでに築かれた両国の良好な関係が、新政権下でもさらに発展することを強く期待する」としています。

経済同友会 新浪代表幹事 「新たな外交政策が必要」

トランプ前大統領の当選が確実になったことについて、経済同友会の新浪代表幹事は「アメリカは自国を優先したさらなる内向き思考が加速する可能性が高く、わが国には、それを前提とした新たな外交政策が必要だ」というコメントを発表しました。

そのうえで「トランプ氏の就任により、多国間の枠組みや安全保障政策、貿易などの面において各国に大きな影響がもたらされるだろう。石破総理には、トランプ氏と早期に面会を行い、関係構築を図っていただくことを期待する」としています。

IHI 井手社長「全体的に大きな影響はそれほど起こらない」

アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利した場合の事業への影響についてIHIの井手博社長は、6日の決算会見で「プラスの面とマイナス面はあると思うが、全体的に大きな影響はそれほど起こらない。少なくとも戦闘機エンジンや防衛用ミサイルに関しては、日米共同開発の部分もあるので、そういった意味では、大きな影響はないと今のところ思っている」と述べました。

ホンダ 青山副社長「大きな関税がかかれば大きな影響」

アメリカのトランプ氏は、大統領に返り咲けば、メキシコで生産しアメリカに輸入されるすべての自動車に対して「100%の関税を課す」と述べています。

これに関連してメキシコの工場で生産する車の8割ほどをアメリカに輸出しているホンダの青山真二副社長は、6日の決算会見で「短期的には大きな関税がかかってくれば大きな影響がある。何らかの対応は図っていかなければならないと考えるが、すぐに生産移管はできないので見極めながら展開したい」と述べました。

日本商工会議所 小林会頭”経済安全保障上の影響懸念”

日本商工会議所 小林会頭(6日の記者会見で)
「トランプ氏が勝った場合には米中対立が深まるほか、関税も問題となる。経済安全保障上、考えなくてはいけないのは中国が独占しているもので、中国からの輸出が止まってしまうと、いまのサプライチェーンではどうしようもない、ということが顕在化する」
「日本全体の安全保障を考える場合、基本的にはアメリカの大統領とよい関係を保っていく必要があり、そのためには日本が合わせていくことも必要だ」

トヨタ自動車 上田渉外広報本部長 “状況を注視”

トヨタ自動車 上田裕之 渉外広報本部長
「非常に注目して見ているが、結果が出るのはまだ先になるので、現時点で我々としては状況を注視していくとしか言えない。ただ政権や政策がどうなろうと、その国によってエネルギーの事情やお客様の求めることが違うので、その町のお客様が求めるいい商品を作り、タイムリーに提供するという根本的なところを変えずに事業を継続していきたい」

伊藤忠商事 石井社長“保護主義的政策 影響を懸念”

伊藤忠商事 石井敬太 社長
「トランプ氏の主張をみると、中国を始めとした外国からの輸入品に関税をかけるなど、保護主義的な政策を取ることが予想される。トランプ氏が勝利し、中国製品のアメリカへの輸出が遮断されるような事態になるとそれが逆流してアジアに戻り市況を乱すことになるので、その影響は懸念している」

証券会社 個人投資家からの問い合わせに対応

大阪・中央区に本社がある証券会社のコールセンターでは、6日朝からおよそ20人の営業担当者が、個人投資家からの問い合わせや売買の注文に対応しました。

大統領選挙の開票が進む中、今後の取り引きの手がかりを探ろうと、問い合わせが相次いで寄せられ、担当者は開票速報のニュースをチェックしながら、株価の見通しなどを説明していました。

岩井コスモ証券大阪コールセンター 田代芳郎センター長
「開票結果が今後の株価にどう影響を与えるのか、知りたがっている投資家が多く、いつもに比べて電話が入ってくる件数が少し多いなと実感しています」

自動車部品の金型 生産の企業 輸出に影響を懸念

愛知県江南市に本社を置く「KTX」は自動車部品の金型などを生産していて、年間の売り上げのおよそ半分がアメリカや中国などに向けた輸出で占められています。

社長の野田太一さんはトランプ氏が勝利した場合、関税などを通じた保護主義的な傾向が強まることが予想されるとして、日本からの輸出に影響が及ぶことを懸念しています。

また、アメリカのミシガン州にも生産拠点を構え、金型をアメリカの自動車部品メーカーに納入していることから、大統領選挙のあとのアメリカ景気の動向にも関心を寄せています。

野田さんは新聞記事を読んだり、アメリカの拠点にいる従業員にメールで情勢を尋ねたりして大統領選挙の行方をチェックしていました。

野田太一社長
「いずれの候補が大統領になったとしても貿易で保護主義的にはならないでほしい。遠いアメリカの話ですが、日本のメーカーにも影響が出る話なので、本当に無茶なことはしないでほしいと思います。結果が出るまでは仕事が手につかない感じです」

ガザ支援の団体 “すぐにでも戦争止めるため動いてほしい”

NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」は、ガザ地区で長年、難民の子どもたちを中心に、教育や生活支援の活動を行っています。

団体のエルサレム事務所代表、手島正之さんは、ガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が始まった去年10月から、現地のスタッフと密に連絡を取り合いながら、給水や食料の配布などの緊急支援の手配を続けてきました。

NPO法人 エルサレム事務所代表 手島正之さん
「ガザ地区は飲べ物や住居もなく、人間が生きていける場所ではなくなってしまっている。日を追うごとに状況が悪くなっている様子がわかり『なぜこのような目に遭わなくてはいけないのか』という現地の声は日に日に増えている。
大きな影響力を持つアメリカだからこそ、新しい大統領にはすぐにでも戦争を止めるために動いてほしい。人間的な生活を奪われている方々を救済することを第一に考え、具体的な政策をとってほしい」

米大学の日本キャンパス 教授 学生が開票速報見守る

東京・世田谷区にあるペンシルベニア州立テンプル大学のジャパンキャンパスでは、午前10時から教授や学生たちが一緒に開票速報を見守るイベントが行われました。

学生およそ250人が参加し、大学教授から、選挙中に誤った情報が拡散された影響などについて講義を受けながら、アメリカのテレビ局の開票速報番組を見守りました。

学生たちは郵便投票などを利用して投票を済ませていて、このうち史上初の女性の大統領を目指すハリス氏に投票したという女性からは「ハリス氏が選ばれたら、私たちの世代やもっと若い世代に大きな影響を与えてくれると思います」とか「人工妊娠中絶の権利がとても大事だと思うので投票しました」などの声が聞かれました。

一方、返り咲きをねらうトランプ氏に投票したという男性からは「アメリカの国境の安全を求めていますし、トランプ氏が国の経済をよくしてくれるのではないかと思ってます」とか「バイデン政権では物価がとても上がったので、食べ物などの価格が落ち着くのを望みます」などの声が聞かれました。

アメリカ史上初の女性大統領が誕生するか 注目していた団体は

今回の大統領選挙では、アメリカ史上初の女性大統領が誕生するかどうかが注目されましたが、ABCテレビはトランプ氏の当選が確実になったと伝えました。

女性や性的マイノリティーの議員を定員全体の50%以上にすることを目指している団体「FIFTYS PROJECT」の代表、能條桃子さんは、「女性の社会進出を阻む『ガラスの天井』があり、今回の選挙でも、女性には絶対に投票したくないという人たちが壁になったという見方もあるので、今後、変わっていってほしい」と述べました。

能條さんの団体では、去年の統一地方選挙で20代と30代の女性29人の立候補を支援し、このうち24人が当選したということです。

一方、政財界のリーダーが集まるダボス会議の主催者・世界経済フォーラムがことし6月に発表した世界各国の男女間の平等に関する調査によりますと、日本は「政治参画」の分野で調査対象の146か国のうち113位となっていて、依然として女性の進出の遅れが目立っています。

能條さんは、今回の大統領選挙を受けて「女性が選挙で勝ち、トップになることの難しさは残っていて、道のりは長いと感じた」と述べた上で「どの国にも自分の社会のジェンダー平等について問題意識を感じて活動や努力をしている人がいることも実感し、勇気づけられた」と話していました。

岩屋外務相「次期大統領と石破首相にできるだけ早く接点を」

岩屋外務大臣は外務省で記者団に対し「開票作業は継続しているが、遠からず確定されると思う。次期大統領と石破総理大臣に、できるだけ早く接点を持ってもらえるように外務省としても努力していきたい」と述べました。

林官房長官 “今後も日米同盟をいっそう強化”

林官房長官
「推移やあり得べき影響も含め高い関心を持って注視している。日米同盟は日本の外交・安全保障政策の基軸で、インド太平洋地域や国際社会の平和と繁栄の基盤であることは変わらない。今後も日米同盟の抑止力と対処力をいっそう強化するとともに、自由で開かれた国際秩序の中核を担うグローバル・パートナーとして幅広い日米協力をさらに深化させていく」

=国外の反応は=

ウクライナ ゼレンスキー大統領 トランプ氏と電話会談も

ウクライナのゼレンスキー大統領は、6日、自身のSNSに「選挙でのすばらしい勝利、おめでとう」と投稿しました。

さらに「私はトランプ氏が、世界情勢において『力による平和』というアプローチをとっていることを評価している。これはまさに、ウクライナに平和をもたらすことができる原則で、私たちはともに実行に移すことを期待している」としました。

その上で「トランプ氏の断固としたリーダーシップのもと、強いアメリカの時代が訪れることを期待している。われわれはアメリカからウクライナへの超党派による強力な支援が続くことを頼りにしている」として、ウクライナにとっての最大の支援国アメリカから引き続き、軍事面などでの支援を引き出したい考えを示しました。

7日、ゼレンスキー大統領はトランプ氏と電話で会談したとSNSで明らかにしました。ゼレンスキー大統領は「歴史的な圧勝を祝った」とした上で「緊密な対話を続け、協力を前に進めることで一致した。アメリカの強力で揺るぎない指導力が、この世界と公正な平和のため不可欠だ」として、トランプ政権による国際社会での指導力の発揮に期待感を示しました。

ロシア大統領府「プーチン大統領 トランプ氏との対話に前向き」

ロシア大統領府のペスコフ報道官は6日、記者団に対し「プーチン大統領が、いつトランプ氏の勝利を祝福するかはわからない。これは直接的、あるいは間接的にわが国に対する戦争に関与している非友好国の話だということを忘れてはいけない」と述べました。

その上で「一朝一夕には無理だが、アメリカには外交政策を軌道修正する能力がある。しかし、アメリカが、実際にそれをどのように行うかがわかるのは、やはり1月以降だ」と述べ、今後、ウクライナへのロシアの軍事侵攻をめぐって、アメリカ政府の対応に変化があるかどうか見極めたいという考えを示しました。

また、プーチン大統領がトランプ氏と電話会談を行う予定があるかと記者団に質問されたのに対し、「プーチン大統領は対話や接触に対しては常にオープンだ」と述べ、プーチン大統領はトランプ氏との対話に前向きだとする認識を示しました。

イスラエル ネタニヤフ首相

イスラエルのネタニヤフ首相は6日、トランプ氏による「勝利宣言」を受けて声明を発表し、「あなたのホワイトハウスへの歴史的な帰還はアメリカの新たな始まりでありイスラエルとアメリカの偉大な同盟関係に再び、力強く関与してくれることを意味するものだ。これは大きな勝利だ」と祝意を示しました。

ネタニヤフ首相とトランプ氏が電話会談

またイスラエル首相府は、6日、ネタニヤフ首相がアメリカ大統領選挙で当選確実となったトランプ氏と電話で会談したと発表しました。会談では、ネタニヤフ首相がトランプ氏を祝福したうえで、双方がイスラエルの安全保障のために協力することで合意し、イランの脅威についても話し合ったとしています。

トランプ氏はイスラエルを強く支持する立場をとっていて、みずからを「歴代で最も親イスラエルの大統領だ」と表現しています。

ネタニヤフ首相としては、いち早くトランプ氏との電話会談を発表することで、親密ぶりをアピールしたいねらいもあるとみられます。

フランス マクロン大統領

フランスのマクロン大統領は、トランプ氏による「勝利宣言」を受けてSNSに投稿し、「さらなる平和と繁栄のために、あなたと私の信念、そして敬意と熱意をもって、前の4年間と同様、ともに仕事をする準備はできている」とトランプ氏に祝意を示しました。

イギリス スターマー首相

イギリスのスターマー首相は6日、声明を発表し「トランプ次期大統領とともに働くのを楽しみにしている。われわれは最も近い同盟国として、自由、民主主義、市場の自由競争という共通の価値観をともに守っていく。成長と安全保障からイノベーションとテクノロジーに至るまで、両国の特別な関係は今後何年間にもわたって大西洋の両側で繁栄し続けるだろう」としました。

中国外務省 毛寧報道官

トランプ氏の当選確実が一部のアメリカメディアで報じられたことについて、中国外務省の毛寧報道官は、6日の記者会見で、「アメリカ大統領選挙はアメリカの内政だ。われわれはアメリカ国民の選択を尊重する」と述べました。

また、今後の米中関係については「中国の対米政策は一貫している。引き続き相互尊重、平和共存、ウィンウィンの協力の原則に基づいて対応していく」と述べました。

そしてトランプ氏に対して習近平国家主席は祝電を送るのか問われたのに対し毛報道官は「結果が正式に発表されたあと、慣例に従って対応する」と述べました。

また、中国外務省は6日夜「われわれはアメリカ国民の選択を尊重する。祝意を表する」とする報道官のコメントを発表しました。

台湾 頼総統「勝利を心から祝福する」SNSに投稿

アメリカ大統領選挙でトランプ氏の当選が確実になったことを受けて、台湾の頼清徳総統は、6日夜、SNSに「勝利を心から祝福する」と投稿しました。

そして、「共通の価値観と利益の上に築かれた台湾とアメリカの長年のパートナーシップが地域の安定の礎として機能し、双方のすべての人にさらなる経済的な繁栄をもたらすと確信している」としています。

台湾の統一を目指す中国は、台湾周辺で大規模な軍事演習を繰り返すなど圧力を強めていて、頼総統としては、アメリカの政権が交代しても、軍事面や経済面での連携を続けたい考えを示した形です。

インド モディ首相

インドのモディ首相は6日、みずからのSNSに、「私の友人の歴史的な勝利を心から祝福する。インドとアメリカのさらなる関係強化のために、再び協力していくことを楽しみにしている。世界の平和や安定、それに繁栄のためにともに取り組んでいこう」と投稿しました。

韓国 ユン・ソンニョル大統領

韓国のユン・ソンニョル大統領は、6日、SNSに、「トランプ氏の強いリーダーシップのもとで、韓米同盟とアメリカの未来はより輝くだろう。あなたと緊密に協力していくことを楽しみにしている」と、英語で投稿しました。

フィリピン マルコス大統領

南シナ海の領有権問題を念頭に、アメリカと安全保障協力を強める、フィリピンのマルコス大統領は6日、声明を発表し、両国の同盟関係は揺るぎないと強調したうえで、「私は若いころにトランプ氏に会ったことがあり、彼の強いリーダーシップが私たち全員によりよい未来をもたらすことを知っている」と述べました。

ハンガリー オルバン首相

ヨーロッパの首脳の中ではトランプ氏と良好な関係を築いていることで知られるハンガリーのオルバン首相は6日、みずからのSNSに「アメリカの政治史で最大の復活劇だ。トランプ氏の大勝利に祝意を表す。世界にとって必要とされていた勝利だ」と投稿しました。

オルバン首相は、強権的な政治手法やロシア寄りの姿勢で知られ、EU=ヨーロッパ連合と対立していて、アメリカの大統領選挙を巡ってはトランプ氏の返り咲きに期待を示していました。

イラン政府 モハジェラニ報道官

イランの国営通信によりますとイラン政府のモハジェラニ報道官は6日、報道陣に対し「誰が大統領になっても関係ない。トランプ氏についてわれわれは心配していない」と述べました。

また、トランプ氏が在任中、イランへの経済制裁を再開したことを念頭に、「この40年間に科された制裁を考えれば、イランには経験がある。われわれは新たな制裁に立ち向かう能力を持っている」と述べました。

ハマス バセム・ナイム幹部

パレスチナのガザ地区でイスラエル軍と戦闘を続けるイスラム組織ハマスのバセム・ナイム幹部は6日、NHKの取材に対しトランプ氏について「パレスチナの人々は即時停戦を望んでいる。人々の将来や地域の安全と安定を犠牲にするイスラエルへの支持を、直ちにやめるべきだ」とのコメントを出しました。

また、ハマスの別の幹部はロイター通信の取材に対し、「われわれはトランプ氏がバイデン大統領の失敗から学ぶように促す」と述べたということです。

そのうえで、「民主党の敗北は、ガザに対する犯罪的な姿勢への当然の代償だ」としています。

国連 グテーレス事務総長

国連のグテーレス事務総長は6日、アメリカ大統領選挙で当選が確実になったと伝えられたトランプ氏を祝福する声明を発表しました。声明は「アメリカと国連の協力は国際関係の不可欠な柱だという信念を改めて表明する」としたうえで「国連はアメリカの次期政権と建設的に協力し、世界が直面する課題に取り組む用意がある」としています。

トランプ氏は国連に対して「反イスラエル的だ」などと批判的で、前政権時代の2018年にはユネスコ=国連教育科学文化機関から脱退したほか、UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関への資金拠出も停止しています。その後、バイデン政権になってアメリカはUNRWAへの拠出金を再開し、ユネスコにも復帰していますが、グテーレス事務総長にとってアメリカ第一主義を掲げるトランプ氏との関係構築は大きな課題となりそうです。

EU フォンデアライエン委員長

EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長は6日、声明を発表し、「大西洋を取り巻く課題についてトランプ氏と協力していくことを楽しみにしている。EUとアメリカは単なる同盟ではない。きずなは深く、自由と民主主義への責任などに根ざしている」としています。

NATO ルッテ事務総長

NATO=北大西洋条約機構についてトランプ氏はこれまで、NATO加盟国の多くがアメリカに防衛を依存しているなどと批判し、相応の費用的な負担がなければ加盟国が攻撃を受けても防衛しない構えを示すなど、NATOのあり方を見直すと強調しています。

そのNATOのルッテ事務総長は6日、トランプ氏による「勝利宣言」を受けて自身のSNSに、「彼のリーダーシップが再び私たちの同盟を強力に保つための鍵になるだろう。NATOを通じた平和の推進に向けて彼と再び協力できることを楽しみにしている」と投稿しました。

環境活動家らがアメリカ大使館の壁に塗料

アメリカ大統領選挙でトランプ氏の当選が確実になったことを受けて、地球温暖化対策が後退するのではないかと懸念する環境活動家らが6日、イギリスの首都ロンドンにあるアメリカ大使館の外壁にオレンジ色の塗料を吹きつけて抗議の意思を示しました。

噴射機のようなもので塗料を吹きつけた2人は、美術品に塗料をかけるなどの抗議活動を通じて地球温暖化対策を訴えてきた環境団体のメンバーで、その場で警察官に身柄を拘束されました。

この環境団体は声明を出し、「大統領選挙の唯一の勝者は大企業だけだ。民主主義が企業の利益や金持ちに乗っ取られている限り、市民が望む変化をもたらすことはできない」と訴え、企業活動を重視し、地球温暖化対策に消極的だとされるトランプ氏への懸念を示しました。

現場を通りかかった、アメリカとイギリス双方の国籍を持つという男性は「トランプ氏に投票した人たちは彼の企業寄りの姿勢を評価していた。彼は環境をはじめ、アメリカ以外のすべての問題に関心がないので心配している」と話していました。

イギリス トランプ氏政策に懸念抱く人権団体などが抗議集会

トランプ氏が再び大統領に就任することになったことを受けて、イギリスの首都ロンドンでは6日、トランプ氏の政策に懸念を抱く人権団体などが抗議集会を開きました。

ロンドンにあるアメリカ大使館の前に集まったのは移民の保護や女性の人工妊娠中絶の権利、それに地球温暖化対策の強化を求める団体などのメンバーおよそ30人です。

参加者たちは「トランプにノー」などと書かれたプラカードを掲げ、トランプ氏が再び大統領に就任すれば、女性や移民などの人権が軽視され、環境保護より企業活動を優先させる風潮が各国に広がるおそれがあると訴えました。

集会を主催した女性は「私たちはトランプ氏が再び大統領になることに恐怖を抱いている。彼が世界で最も強い権力を握り人種差別が広がることに、世界中の人々が反対する立場を示さなければならない」と訴えていました。

一方、集会の参加者とトランプ氏の主張を支持する通行人が激しい言い争いになる場面もあり、トランプ氏に対する評価はイギリス国内でも割れています。

6日の東京市場 株価 1000円を超える値上がりに

6日の東京株式市場はアメリカ大統領選挙の開票が進むなか、激戦州でトランプ氏の優勢が伝えられると買い注文が広がり、日経平均株価は、1000円を超える値上がりとなりました。

6日の東京株式市場はアメリカ大統領選挙の開票が進むにつれて、激戦州のジョージア州やノースカロライナ州でトランプ氏の優勢が伝わると、外国為替市場で円安が進んだことで、買い注文が広がりました。

日経平均株価、6日の終値は5日の終値より1005円77銭、高い3万9480円67銭。

東証株価指数、トピックスは51.66、上がって、2715.92。

1日の出来高は24億5518万株でした。

市場関係者は「開票が進むなか、投資家の間ではトランプ氏が勝利する想定に傾きつつあり、円安、株高の展開となった。大統領選挙と同時に行われている議会選挙の結果にも注目が集まっている」と話しています。

6日の東京外為市場 円相場 約3か月ぶりに1ドル=154円台

6日の東京外国為替市場はアメリカ大統領選挙でトランプ氏が一部の激戦州で優勢だと伝わるとドルを買って円を売る動きが出て円相場はおよそ3か月ぶりに一時1ドル=154円台まで円安ドル高が進んでいます。

6日の東京外国為替市場は朝方は1ドル=151円台で取り引きされていましたが、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が一部の激戦州で優勢だと伝わると投資家の間でドルを買う動きが加速し、正午ごろにはおよそ3か月ぶりに一時1ドル=154円台まで円安ドル高が進みました。

市場関係者は「一部の激戦州でトランプ氏の優勢が伝わると、一部の投資家の間ではアメリカで物価上昇が続くという見方からドルを買う動きが多くなっている。ただ、短時間でドルが売られる場面もあって荒い値動きとなっている。本格的な情勢がこれから判明するとあってこのあとも開票状況をにらみながらの神経質な取り引きとなるだろう」と話しています。

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