5548票が「無効」に 足立区議選で居住実態ない女性候補

 東京都足立区選挙管理委員会は27日、同日開票された区議選で、加陽麻里布氏(26)=NHKから国民を守る党公認=について被選挙権がないとして、投票を無効にした。区選管によると、加陽氏は5548票を獲得していた。

 公職選挙法では区議の被選挙権について区内に3カ月以上住所を置くことを定めている。区選管が調査した結果、加陽氏は足立区に住民票を置いておらず、居住実態もないと判断した。

 加陽氏は立候補届け出時点から住所要件を満たしていないことを公言しており、同党は被選挙権を認めない公選法と区選管の方針を批判していた。無効の判断が開票当日になったことについて区選管は「届け出段階では形式的な審査しかできず、足立区の住所を書かれたら受け付けざる得ない」としている。

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