政府主導のビジネスは大抵失敗します。それも当然で、官僚は民間で働いた経験に乏しく、失敗しても責任を取らされないからです。その代表格がクールジャパンです。今のクールジャパンは本気でヤバい事態に陥っています。今日はどれだけ赤字が膨らんでいるのか、何故止められないのかを考えてみましょう。
まず2023年3月までに、クールジャパン機構の累積赤字は356億円に達しています。機構が発足したのは2013年なので、僅か10年でここまで赤字が膨らんだのです。一般企業であれば、こんなに運用成績の悪いファンドは解散しているでしょう。ところが2023年度も更に42億円も赤字幅が広がっており、それを補填する為に、2024年3月には政府から80億円の増資を受けています。この原資は我々の税金です。
こんなに大問題のファンドなのに、誰も責任を取りません。例えば2023年度は計10名の取締役に対して、5700万円の役員報酬が支払われています。一人当たり570万円なので大きな額ではないようにも思えますが、実は専業取締役は1名しかおらず、それ以外は社外取締役です。つまり彼らはクールジャパンが成功してもしなくても、別に何らかの収入があり、個人としての痛手は大してないのです。コミットする意欲が湧かないのも当然です。
クールジャパンは中長期計画の中で、今後はアニメに注力すると述べています。確かにアニメは日本の強力なコンテンツですが、それは民間の力によるもので、政治や行政の力でそうなった訳ではありません。政府の出資で大きくブーストするとは思えず、更に赤字幅が広がることが危惧されます。何より日本政府の最大の欠点は、動き出したら止められないことです。本当に愚かでしょう。では政府は民間にどの様に関与するのがベストですか?この考察は過去のnoteで書いています→