米国の大学は、トランプ次期大統領が補助金の削減や懲罰的な課税に踏み切ることにより、多額の不利益を被る事態への備えを進めている。トランプ氏は、大学が「狂信的なマルクス主義者と精神錯乱者に乗っ取られている」と批判している。
トランプ氏は大学基金への課税や、連邦政府が支出する研究費の削減といった政策を打ち出しているほか、授業料収入を抑制し、保守派とリベラル派の価値観を巡る「文化戦争」での立ち位置に罰を...
米大手ファンド経営者ら、ハーバード大などのデモを批判
米大手ヘッジファンド、シタデルの創業者で最高経営責任者(CEO)であり、米ハーバード大学の大口寄付者でもあるケン・グリフィン氏(55歳)は、同大学に対し「(能力主義などの)西側の価値観」を受け入れるよう呼びかけた。同氏は、多くの米大学キャンパスで現在起きている学生による抗議活動は、米国教育に浸透してきたいわば「文化革命」の産物だと断じた。 シタデルを運用資産630億ドル(約9兆8000億円)の規
構内で反ユダヤ主義台頭、米有力大学長が議会で「弁明」
米国の有力大学3校の学長は米下院委員会で、イスラム組織ハマスによる10月7日のイスラエル襲撃以降、キャンパス内で反ユダヤ主義が拡大していると証言した。ただ、学内の左派思想を問題視する共和党の主張には反論しようとした。 3学長はユダヤ人への敵意の高まりについて、米国全土で反ユダヤ主義が広がっていることの一端であり、イスラム教徒に対する憎しみも強まっていると述べた。学長らは憎悪に立ち向かい、学生を守
米コロンビア大学長辞任、反イスラエルデモの対応で批判
米ニューヨークのコロンビア大学のネマト・シャフィク(ミノーシュ・シャフィク)学長が辞任した。パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルの紛争をめぐり学生が起こした抗議活動への対応が、何カ月も批判されていた。 シャフィク氏は14日、教員と学生に宛てた書簡の中で「異なる意見を乗り越えることが困難な、混乱した時期だった」と在任期間を振り返った。 折しも新学年の始まりで学生の新たな抗議活動が予想されるほ