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斎藤文夫氏が死去、96歳 元自民党参院議員

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2024年11月30日(土) 11:59

斎藤文夫氏

 元参院議員で浮世絵コレクターとしても知られる斎藤文夫(さいとう・ふみお)氏が29日午後10時半ごろ、川崎市川崎区の病院で死去した。96歳。川崎市出身。通夜は12月4日午後6時から、告別式は5日午前11時半から、川崎市川崎区砂子1の4の3、宗三寺で。喪主は妻の富美子(ふみこ)さん。

 地元の宮前小学校から県立横浜第一中学(現希望ケ丘高校)に入学、戦時下の学徒動員を経験した。慶応大卒業後、藤山愛一郎外相(当時)秘書を経て1963年に県議に初当選。川崎市長選で落選後、県議に復帰し計5期務め、74代県議会議長に就いた。86年の参院選神奈川選挙区に自民党公認で出馬し初当選。通算2期務め、商工委員長、通産政務次官などを歴任した。

 政界引退後は海外に流出した浮世絵を買い集め、2001年に自宅を改造した私立美術館「川崎・砂子の里資料館」を開館して無料公開した。「東海道五十三次」「富嶽三十六景」の全作品など希少性の高い名作をそろえていたが、16年に休館。その後、川崎市が川崎駅前に開設した「川崎浮世絵ギャラリー」の名誉館長に就いた。

 県や川崎市の観光協会会長、川崎港振興協会会長を歴任し、文化芸術を活用した地域振興、国際交流など神奈川の文化発展に貢献した。13年に神奈川文化賞、今年7月に川崎市制100周年記念式典で特別市政功労賞を受賞した。

 神奈川新聞で16年3月から2カ月間、「わが人生」を執筆。祖父の遺言「私利私欲に走らず、もって国家社会のために尽くせよ」が、政界入りのきっかけとなったことなどをつづっていた。

斎藤文夫氏の自伝「郷土を愛する心 社会奉仕に生涯を」の出版記念祝賀会で鏡開きに臨む斉藤氏(中央)。左は小泉元首相=2017年5月、横浜市内のホテル
川崎市制100周年記念事業実行委員会に出席した斎藤文夫氏=2023年8月、川崎市川崎区
斎藤文夫氏

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