大韓民国観察記

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

韓国人の前で食べると間違いなく軽蔑されるポンデギ

ポンデギ(蚕の蛹)は、本来、救荒食

長野県の郷土料理でもあるので、実は日本人も食する

韓国には、救荒食文化があって、食糧難に陥っても生き抜く知恵があります。
犬肉鍋(補身湯:ポンシンタン)は、その典型的な食べ物でしょう。

もう一つの救荒食、蚕の蛹の佃煮(ポンデギ)。
これは、狂犬病感染のリスクがあり、そもそも脂肪が過剰な補身湯より、はるかに優れた救荒食です。
栄養満点で、栄養失調の予防に絶大な効果があるだけでなく、常食しても、成人病や感染症の原因にはなりません。

f:id:sirius-B:20191215070955j:plain
ポンデギ
韓国人で、これが好きという人はごく少数派。
じゃあ、なぜソウルの鐘路の屋台で売っているのかというと、
外国人観光客向けのゲテモノ食として。
外国人観光客には結構売れているらしい。

 

日本でも、長野県には蚕の蛹の佃煮が郷土料理としてあります。

日本人がかつて常食した最大の理由は、蚕は人間が品種改良した家畜だったから。
蚕は、家畜のなかでは唯一の昆虫で、非常に高品質で綺麗な絹糸を吐くものの、病気にかかりやすく、生育可能な温度・湿度の条件も比較的シビアで、人間が、食事、排泄、衛生管理と全面的に世話しないと生存することができません。
そのため、蚕はとても衛生的な昆虫であったわけです。
牛肉、豚肉、鶏肉が非常に高価で入手が困難であった時代、養蚕業の副産物であった蚕の蛹は、貴重なタンパク源として利用されたというわけです。

韓国も、建国以来、政治的な混乱で食糧難が続きましたし、日本の植民地であった時代を経た関係で、絹布の生産も比較的得意な国で、養蚕業も盛んでした。
もっとも、細い糸を使う羽二重やこれから派生したヤンダンが好まれた日本と逆で、太い糸を使う紬、これから派生したピダンが好まれたという違いはありますが。

ちなみに、最近では、養蚕をしなくなった関係で、材料の蚕は中国から輸入してこなければならない関係上、ポンデギは安いものではなくなりました。
積極的に食べる理由は、なにもありません。

 

実は食感が優れているポンデギ

ポンデギの食感は、ピーナッツとほぼ同じ
難点は、昆虫臭がすること

昆虫食なのに、異常なまでに良い食感の秘密は、鱗翅目昆虫(蛾・蝶の仲間)に共通する生態にあります。

鱗翅目の幼虫は蛹になると、内蔵、筋肉が一旦すべて粘りの強い液体に変化し、再構築されて成虫になります。

佃煮にするのは、内蔵、筋肉がすべて液体化した状態の時期を狙います

つまり、カリカリした外皮と、旨みのある汁以外はなにもないということ。
食感が異常なまでに良いわけです。

 

宇宙旅行でのタンパク源として、最も有望な方法と考えられている

実は、ポンデギ。
NASAの進める火星探査計画で、蛋白源の自給手段として最も期待されている方法なんだとか。
さすがに宇宙船で、牛や豚を運ぶわけにはいきませんからね。

 

最近の韓国人は、昆虫を食べるなんて野蛮人のすることだと思っている

で、意外に韓国人は、蚕の蛹に内蔵や筋肉がないことを知りません。
韓国の辺境の田舎に行くと、料理屋で往々にしてポンデギがツキダシとして出てくるのですが、なぜ、うまいうまいと言って、ポンデギを食べる人がいるのか普通の韓国人には理解できません。

それで、ポンデギを食べる人間を心底軽蔑する人は多いです。

そんなわけで、韓国人にとって、ポンデギが国民食であるということは、絶対にありえません。