中国とロシアの爆撃機4機、沖縄本島と宮古島間を通過し太平洋まで共同飛行…2日連続日本周辺に
防衛省は30日、中国方面から飛来した中国軍の爆撃機「H6N」2機とロシア軍の爆撃機「Tu95」2機が沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋まで共同飛行したと発表した。4機は29日も日本海と東シナ海で共同飛行していた。
H6爆撃機は長射程対地巡航ミサイルを搭載可能とされ、H6Nは空中給油で長距離を飛行できる。同省が日本周辺でH6Nの飛行を確認したのは29日が初めてだった。
30日は午前から午後にかけて中露の爆撃機が太平洋側に出た後、同じルートで東シナ海に戻った。中国軍爆撃機はそのまま中国方面に去ったが、露軍爆撃機は両島間をさらに複数回往復した後、日本海側に出て大陸方面に飛び去った。
爆撃機以外にも中露の戦闘機や中国軍の情報収集機などが確認された。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)し、領空侵犯はなかった。同省統合幕僚監部は、「両国の爆撃機による度重なる共同飛行は、日本に対する示威行動を明確に企図したもので重大な懸念だ」としている。