飯山市の高校生が開発したボールが全国の化学コンテストで2位に入りました。
二酸化炭素吸収を吸収するというボールの正体とは?


緑の液体を透明の液体にたらすと現れる直径4ミリから5ミリほどのイクラのような小さなボール。

開発したのは、飯山高校2年生の3人です。

大塚結愛さん:
「中学生のころからSDGsとか地球温暖化に興味もあったし、(何かできるんじゃないかと思って考えた中で)ミニ課題研究で光合成をするミドリムシや緑藻類を使った研究をしたいなと思って」

高藤陽菜果さん:
「その話を聞いて私とよっしー(藤澤さん)が興味をもって」

きっかけは大塚さんが1年生の時に行った二酸化炭素を吸収するミドリムシの研究。

その発表を聞いた2人が一緒にやりたい!ということになり3人共同で開発したのが、このボール、MBR=ミドリ・バイオ・リアクターです。

緑の液体はミドリムシとアルギン酸ナトリウムなどを混ぜたもので、透明の液体は塩化カルシウムの水溶液。

藤澤佳美さん:
「(授業で)人工イクラ、赤いイクラを作る実験をしてそこから」

授業での経験を生かして作ったボールを顕微鏡で覗いてみると…

小さな生物が動いています!

その後も研究を続け、ミドリムシはボールに閉じ込めても二酸化炭素を吸収して酸素を出す光合成をすることが確認できました。

このボールは、およそ13リットルで杉の木1本と同じ1日38グラムほどの二酸化炭素を吸収する計算。

木が育つのを待つことなく、すぐに大量に生産できるのがポイントです。

ミドリムシをボールに閉じ込めることで環境を汚染することがなく、水中や空気中どこでも使える優れモノです。

飯山高校 中村英(なかむら・すぐる)教諭:
「生徒が化学室に貼ってあったグラコンのポスターを剥がして、先生これ私たち出られますか?と持ってきたのがきっかけ」

3人はこの研究で化学の甲子園・「高校化学グランドコンテスト」に参加。

10月の最終審査で102チームの中から全国2位にあたる「化学未来賞」を受賞し、2025月1月に台湾で行われる世界大会に進みました。

高藤陽菜果さん:
「受賞した時は本当に夢なんじゃないかと思うくらい信じられなかった」

藤澤佳美さん:
「これからまた次のステージ、台湾で発表できるということがすごく楽しみです」

今後はMBRの実用化も進めたいとしています。

大塚結愛さん:
「MBRが世界に通用するものになって、MBRと言われたらミドリバイオリアクターだよねって思い浮かぶくらいMBRが有名になって地球温暖化問題に貢献できるようなものになってくれればいいなと思います」