詳しく知らない万引き少女の短編漫画の解説とレビュー
以前、筆者は「寂しかったことを理由にする女性たち」という記事を投稿したことがある。
その記事を知人に紹介したところ「つい最近よんだ漫画でも似たやつみたよ」という反応がきた。
「どんな漫画?」ときくと、知人が画像を送ってきたので、流し読みしてみた。
送られた画像の箇所しか分からず、例えばPART1~3などがどんな内容なのかといったようなことを筆者は全く知らないのだが、送られた画像を全て読むと、確かに女キャラが万引きの理由としてさみしかったことを挙げており、苦笑いしたくなった。
この扉絵を見て感じたのだが、遠近法に基づいて考えるならば、読者から見て前方にあるのは左腕ではなく右腕なので、右腕のほうを大きく描くのが自然だと思われる。
この扉絵では左腕のほうが太く描かれているように見える。このことに不思議さを感じる方は若しかしたら居るかもしれない。
コマの枠外に「2」や「3」といった小さい数字が書いてある。これは「PART4」と書かれた扉絵からのページ数を表しているのだろう。
自分は漫画『MAJOR』を余り読んでいないのだが、絵柄が『MAJOR』に少し似ているようにも感じられる。
「ちょい、大貫亜美風」とあり、大貫亜美を検索するも、美人というか普通の女性の顔が検索結果にあがってきた。
若いころは美少女っぽい顔だったのかなと思い、検索を進めると一つの画像を見つけた。
大貫亜美◇卒業アルバム | takoyakipurinさんのブログ☆
やはり普通の顔なように見える。二次元は三次元と比べて描きたい要素を抽出できるというメリットがあるのかもなと感じた。
「違うだろォ!!」というコメントを見て、「違うだろー!!このハゲー!!」という豊田真由子さんの有名台詞を思いだした。
絵柄や最終ページ等から判断するに、この作品は最近の漫画ではなく平成の漫画だとみられる。今であれば防犯カメラも多いため現行犯以外でも万引き犯を逮捕できるかと思うが、当時はそうではなかったらしい。
自分はガンダムに詳しくないのだが、「親にだって殴られたことない」はガンダム関連が元ネタな気がする。それにしても警察のことをケーサツと表現するのは凄まじいの一言に尽きる。
素朴な疑問なのだが、トシキ君は店長に「この女が501XXを万引きした犯人です」などとは報告しなかったのだろうか。
自分はファッションに詳しくないためオーバーオールという用語が分からず、ネット検索した。そして「こんな感じの服のことをオーバーオールっていうんだな」という学びを得ることができた。
「!?」という文字が多用されている。
詰る(なじる):[動詞]相手を問いつめて責める。詰問する。
「ごめんなさい。」と「へへっ、やっぱだめだね、私…」の間のコマにトシキ君が描かれているが、なんか他のコマでのトシキ君とは顔が少し違っているようにも見える。一瞬だけ別のキャラの顔に見えてしまった。
因みに、この「ごめんなさい。」はトシキ君が万引き犯の家で怒ったときに叫んでいた“まずは「ゴメンなさい」だろ!?”を踏まえたものだと考えられる。
「叱ってよ。」という吹き出しのあるコマに関してなのだが、前のページの「やめてよ…」や、次のコマ(万引き犯とトシキ君の二人が映っているコマ)で万引き犯が俯くような姿勢となっていることを踏まえると、正面から顔を描くようなデッサンではなく、やや俯き気味の方向から顔を描くデッサンでも良かったかもなと感じる。
検索すると、渋谷駅付近にモヤイ像という待ち合わせ場所があるらしいということが分かった。
この作品を何度か読んでいくと「万引きのスリルと罪悪感だけがさみしさを紛らわせてくれてた」という台詞に違和感が湧いてきた。
501XXを万引きした直後のシーンで、彼女は音符マークを浮かべながら陽気に歩いており、「にひっ♡」とニヤついていた。
「万引きした直後に『にひっ♡』と小悪魔な笑みを浮かべたり、罪を追及しに来た店員に『万引きなんて、単なるゲームよ。バカな店員をだしぬいて楽しんでるだけ』とニヤつきながら言い放ったりしていたけど、実は罪悪感を抱いていたの!」と主張する万引き犯がいたときに、「そうなんだ!」と納得する人は基本的にいない気がする。
最後になるが、この漫画は髪の上に眉毛が描かれておらず素晴らしいと思った。残念なことに日本の漫画家のなかには、髪の上に眉毛が描いてしまう人が多い。
筆者は『ノアズノーツ』が週刊少年ジャンプに載っていたとき嫌いではなかったし毎週よんでいたが、作画が理由なのかストーリーが理由なのかは兎も角、『ノアズノーツ』は読者アンケートでの結果が芳しくなかったようで打ち切りとなっている。
この万引き漫画の作者が誰なのかは分からないが、この漫画家は人間の顔をよく見ているのだろうなと感じた。
※この解説記事すぐ非公開にするかも。


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