ロシアのウクライナ侵攻から丸2年 避難者、桐生で料理店開業へ クービック・ナタリヤさん、戦争終結祈りつつ「恩返し」

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ロシアのウクライナ侵攻から丸2年 避難者、桐生で料理店開業へ クービック・ナタリヤさん、戦争終結祈りつつ「恩返し」

ウクライナ料理店を開くナタリヤさん㊧と娘のスウィータさん(桐生市仲町二丁目で)

 ロシアがウクライナに軍事侵攻を始めてから24日で丸2年。いまだ激しい戦闘が続いている中、桐生、みどり両市では計6人のウクライナ人が避難生活を送っている。桐生市...

「キッチンウクライナ」来月にも

 ナタリヤさんはウクライナ西部の町テルノーピリで一人暮らしをしていたが、ロシアの侵攻開始後の2022年3月、めいのニホティナ・タティアナさん(51)と、タティアナさんの長男モスラ・ウスティムさん(17)と次男マトゥビさん(15)、めいのアナスタシアさん(17)の計5人で、娘のスウィータことオジブコ・スウィートラーナさん(47)を頼って桐生市に避難してきた。

 4人は半年後に帰国したが、ナタリヤさんは桐生に残り、スウィータさんのそばで避難生活を続けている。日本財団と桐生市からの計約10万円を月々の生活費に、運動を兼ねて散歩したり、「おりひめバス」に乗ったりしながら、買い物や通院などは一人でこなしている。

 祖国を離れて2年。携帯電話からはいまだに空襲を知らせるアラームが鳴りやまず、不安な日々が続く。親族らは幸い無事だが、友達の家族が犠牲になるなどしており、気持ちが休まることはない。

 昨年8~9月には避難後初めて一時帰国した。「地元に戻れてうれしかったけれど、空襲のサイレンが怖くて、日本に帰りたくなった。親しい友達も日本に避難したがっている」と、終わりの見えない戦渦に複雑な心境を語る。

 そんな中、スウィータさんが営む桐生市仲町二丁目のスナック向かいの空き店舗で3月にも、ウクライナ料理店「キッチンウクライナ」を開く。母国で長く調理師として働いてきた腕を生かし、ボルシチやワレニキ(水ギョーザ)、ピロシキ(総菜パン)など本場の料理を提供。自慢のスイーツや珍しいご当地ワインなども出し、「ウクライナと日本の文化交流の場にしたい」と話す。

 資金が少ないため、店の内装は母子でほぼ手作り。厨房(ちゅうぼう)器具は知人らに中古を譲ってもらうなどしている。スウィータさんは「スナックの常連さんをはじめ、桐生の皆さんの協力が本当にありがたい」としている。

 「一刻も早く戦争が終わってほしい。ただそれだけ」。そう祈りつつ、桐生で新たな一歩を踏み出すナタリヤさんだ。

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