社会人になってからあまり使う機会がないと、学生のころに習った知識も忘れがちになります。例えば、分数や負の数の計算をどうやってすのるか、あなたは今でも覚えているでしょうか。
今回の問題に挑戦して、計算方法を忘れていないか試してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
1/4×12−(−9)
解答
正解は、「12」です。
迷うことなく計算できたでしょうか。
次の「ポイント」で、計算方法を確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「分数×整数と負の数の引き算の計算方法」です。
まずは冒頭の「1/4×12」を計算しましょう。
分数と整数の掛け算では、整数側を分母1の分数にして計算します。
1/4×12−(−9)
=1/4×12/1−(−9)
分数どうしの掛け算では、分子どうし、分母どうしを掛けます。このとき、約分をするのがポイントです。約分とは、分子と分母を同じ数で割って、より簡単な数に直すことです。
さっそくやってみましょう。
1/4×12/1−(−9)
=(1×12)/(4×1)−(−9) →分子と分母を4で割って約分
=(1×3)/(1×1)−(−9)
=3/1−(−9)
=3−(−9)
これで整数だけの式になりました。
次に、負の数の引き算「−(−9)」をします。負の数の引き算は、正の数の足し算として計算します。
−(−〇)→+〇
では、計算の続きをしていきましょう。
3−(−9)
=3+9
=12
これで正解にたどり着きました。
まとめ
今回の問題はいかがでしたか。
分数と整数の計算をするときは、整数を分母1の分数にすると、分数どうしの計算として扱えるようになります。
「負の数の引き算が正の数の足し算と同じ」というのも重要な計算ルールの一つです。
このように一つの問題を計算するときにも、複数の計算ルールが使われる場合がありますので、ぜひ覚えておきましょう!
他にもさまざまな計算問題を用意していますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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