一日に四時間以上働かないと決めたら、一日一時間も働かない生き方になった。
前回の記事で「39歳なのに大人になれないよーと大泣きした女性より私はもっと年上なのに、大人になれないことに情けなくて今も泣いている」と連絡をくださった女性を紹介したが、これには後日談というか裏話がある。沖縄に行った時、出会い頭に「39歳なのに大人になれないよー!」とギャン泣きした女性に出会った。私は、面白くなって笑ってしまった。すると、ギャン泣きしていた彼女は即座に涙を止めて「え?」と言って私を見た。その顔は「え?今の私面白いですか?実は私も私のことを面白いと思っているんですよ。あなたは話のわかる御方ですね」と語っていた。
大人になれないと嘆く姿だけをピックアップすると生きづらさを抱えた健気な少女感があるが、39歳なのに大人になれないよーと泣いた彼女の涙は野々村議員の涙と同じだと思った。パフォーマンスなのだ。「お、こいつにはこの攻撃が効く」と気を良くした彼女は、爆速で機嫌を直して、結局一緒に珈琲を飲んだ。さっきの涙はなんだったんだというくらい、我々は愉快な時を過ごした。出会い頭はアンニュイな堕天使を気取っていた彼女も、別れる頃には高架下の酔っ払いおじさんになりさがっていた。そんな彼女を、私は愛した。
一日に四時間以上働かないと決めたら、一日一時間も働かない生き方になった。朝は絶対にゆっくりとしたい、俺は絶対に急ぎたくないのだと思ったら、まったく急げない生意気ボディになった。ある時期までは「ちゃんとしなければ」と社会に適応できるように頑張ったが、無理なものは無理だった。ちゃんとできるならこんな生き方はしていない。この世の中には、やる力がすごい人と、やらない力がすごい人の、二種類がいると思う。やらない力がすごい人は、普通、これくらいになったら働く必要があると言う一線を超えても、働かない。動かない。布団から出ない。やらない。やらないことは社会的にダメだが、やらない力が極まると菩薩になる。弥勒になる。涅槃になる。
やらない力がすごい人に、強制も義務も法律も無力だ。彼らは、何かあるとすぐに「そんな世界は生きていきたくない」となって、死にたがる。魂を削って生きている人々に対する尊敬や憧れは強いのだが、自分の魂を削れない。削った途端に死ぬ。だから、彼らの魂はまるまるとしている。まったく削られていない。そんな彼らも「それならできそうだ!」となると、瞳を爛々と輝かせる。散歩をするとか、お茶を飲むとか、ありがとうを唱えるとか、そのレベルだったら、彼らもやる。彼らを見ていると「自分を愛する」ということがどういうことなのかわかる。彼らは、自分を責めることで「わかってます!ダメなことはわかってます!」とパフォーマンスをしているが、実は、現代社会で誰よりも自分を愛しているのである。
夢は簡単に叶うから、望む内容には気をつけた方がいい。私は、ダメ人間になることを望んだ。一日四時間以上働かないで済む生き方を選んだ。朝は絶対にゆっくりする生き方を選んだ。そして、望み通りの人生を生きている。あなたもきっとそうだろう。不平や不満をこぼしながら、実は、望み通りの人生を生きている。そのことを祝福しよう。体調もよくなってきたので、熱海の家を開放して鍋会と読書会のハイブリッドを開催したい。今日明日家と鍋と本棚を開放するから、時間のある人は一緒に本を読んだり鍋を囲んだりしよう。玄関に出し入れ自由の財布が置いてあるから、お金に余裕のある人はお金をダンク、お金に余裕のない人はそこからこっそり持ち帰ってください。俺はねえ、さみしいんだよ。絶対急がない。急ぎたくない。朝はゆっくり。ぶらりぶらり行こう。
けいご
今日までありがとうねーー!
熱海のお家行けてうれしかったし、
すごく居心地よくて。
なんかずっとしあわせだった。
熱海いいとこすぎたーー!!
ほんと、奇跡の家は素晴らしすぎるパワースポット✨
またぜひともーー!!!
早く体調よくなりますように。
そしてこたつも!
また遊びに行くねーー🌸
おおまかな予定
11月30日(土)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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