世界で最も権威がある長者番付として知られる、The World's Billionaires（世界長者番付）の2024年版がアメリカの経済誌「Forbes（フォーブス）」から発表されました。

2024年版の世界長者番付ランキング（一部アジア・日本も含む）については以下の記事で詳しく紹介していますが、本記事では日本人の長者（純資産が10億米ドル以上）にフォーカスして、2024年版の日本の長者番付ランキングについて詳しく紹介します。

【2024年最新版】世界の長者番付ランキング2024 | 日本とアジアの長者番付も紹介

The World's Billionaires（世界長者番付）とは

The World's Billionaires（世界長者番付）とは、アメリカの経済誌「Forbes（フォーブス）」が1987年から毎年発表している世界の個人資産番付です。
具体的には、「純資産が10億米ドル以上」と推定される人々のランキングであり、世界中で最も裕福な個人の指標となります。
つまり、平易な言葉でいえば、世界のお金持ち・富豪・資産家・億万長者のランキングです。

Forbes World's Billionaires List The Richest In 2024

本記事では、同番付における日本人のみをピックアップして紹介しますので、日本のお金持ち・富豪・資産家・億万長者のランキングと言えます。

なお、各個人の純資産総額は、文書化された資産・負債などに基づいて推定され、米ドルで記載されます。したがって、本記事では特に断りが無い限り「ドル」という表記は米ドルを指します。

2024年版の日本の長者番付について

2024年版の世界長者番付には、日本人が合計41名ランクインしました。
この長者番付は、純資産が10億ドル以上の人々が対象となっています。
世界全体では合計2,781人がランクインしており、世界全体の「純資産が10億ドル以上」の人数の1.5%を日本人が占めていることになります。

なお、2024年版の世界長者番付における純資産の計算には、2024年3月8日の株価と為替レートが使用されています。
したがって、円表記では当時のドル円のレートから1ドル=147円として計算します。

【2024年最新】日本長者番付ランキング

世界長者番付2024に日本からランクインした、41名の日本の長者番付ランキングは以下のとおりです。

出典：Forbes Richest World's Billionaires List
※2024年版の世界長者番付では2024年3月8日の為替レートが使用されているため、当時のドル円のレートから1ドル=147円として計算
※出典元は以下すべて同じ

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日本長者番付2024における総資産額の1位は、柳井正（428億ドル・約6兆2900億円・ファーストリテイリング）です。
柳井正は、日本を代表する実業家の一人であり、「ユニクロ」や「ジーユー」などの衣料会社を中心とする企業グループ持株会社ファーストリテイリングの代表取締役会長兼社長です。
柳井正は、2022年から3年連続での長者番付日本1位となり、2位に1兆円以上の差をつけて日本一の資産家としての地位を揺るぎないものとしています。

日本長者番付2024における総資産額の2位は、孫正義（327億ドル・約4兆8100億円・ソフトバンク）です。
孫正義もまた日本を代表する実業家の一人であり、ソフトバンクグループ株式会社の代表取締役会長兼社長を務めています。
そしてまた同時に、稀代の投資家としても世界で名を馳せています。

日本長者番付2024における総資産額の3位は、滝崎武光（231億ドル・約3兆4000億円・キーエンス）です。
滝崎武光は、営業利益率50%を超える超高収益企業であり、平均年収2000万円超と非常に高い年収で知られるキーエンスの創業者であり、取締役名誉会長です。
一代でキーエンスという圧倒的な高収益・高年収の企業を作り上げたその経営手腕は、世界でも大きな注目を集めています。

なお、日本長者番付2024のトップ3である柳井正、孫正義、滝崎武光がそれぞれ率いるファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、キーエンスは、当然ながら各社ともに日本を代表する大企業です。
企業の価値や規模を表す指標の一つに時価総額がありますが、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、キーエンスともに、2024年時点で10兆円を超える時価総額を誇っており、日本企業の時価総額トップ10の常連でもあります。
2024年時点での日本企業の時価総額ランキングについては以下の記事で詳しくご紹介していますので、こちらの記事もぜひ併せてご参照ください。

【2024年版】日本企業の時価総額ランキング | 時価総額から見る業種別の大手企業一覧も紹介

【日本長者番付2024】日本トップ20一覧

日本長者番付2024の日本トップ20は以下のとおりです。

• 1位：柳井正（428億ドル・約6兆2900億円・ファーストリテイリング）

• 2位：孫正義（327億ドル・約4兆8100億円・ソフトバンクグループ）

• 3位：滝崎武光（231億ドル・約3兆4000億円・キーエンス）

• 4位：高原豪久（64億ドル・約9410億円・ユニチャーム）

• 5位：似鳥昭雄（46億ドル・約6760億円・ニトリ）

• 5位：重田康光（46億ドル・約6760億円・光通信）

• 7位：安田隆夫（41億ドル・約6030億円・ドンキホーテ）

• 8位：三木正浩（38億ドル・約5590億円・ABCマート）

• 8位：三木谷浩史（38億ドル・約5590億円・楽天グループ）

• 8位：野田順弘（38億ドル・約5590億円・オービック）

• 11位：森章（37億ドル・約5440億円・森トラスト）

• 12位：大塚裕司（34億ドル・約5000億円・大塚商会）

• 13位：永守重信（29億ドル・約4260億円・ニデック）

• 14位：小川賢太郎（27億ドル・約3970億円・ゼンショー）

• 15位：多田勝美（21億ドル・約3090億円・大東建託）

• 16位：宇野正晃（20億ドル・約2940億円・コスモス薬品）

• 17位：佐上峻作（19億ドル・約2790億円・M&A総合研究所）

• 18位：森佳子（18億ドル・約2650億円・森ビル）

• 18位：上月景正（18億ドル・約2650億円・コナミグループ）

• 20位：島村恒俊（16億ドル・約2350億円・しまむら）

【日本長者番付2024】業界ごとの日本の長者人数

2024年版の日本長者番付ランキングによると、業界ごとに人数に大きな偏りがあることがわかります。
日本の大富豪は、どういった業界で財を成して来たのかの参考として、業界ごとの日本の長者人数を見てみましょう。

日本長者番付にランクインした業界では、ファッション・小売が12名で1位となりました。
続く2位は、ともに5名でテクノロジーとメディア・エンターテイメントです。

世界長者番付トップ100における業界別人数ではテクノロジーが1位で、2位は金融・投資、3位はファッション・小売であり、AIを筆頭にテクノロジー全盛の現代において納得のランキングとなっていました。

【2024年最新版】世界の長者番付ランキング2024 | 日本とアジアの長者番付も紹介

一方で、日本は1位の柳井正（ファーストリテーリング）、4位の高原豪久（ユニチャーム）、5位の似鳥昭雄（ニトリ）、7位の安田隆夫（ドンキホーテ）、8位の三木正浩（ABCマート）などに代表されるように、日本ではファッション・小売業界で大きな成功を収めた実業家が圧倒的に多いことが特徴的です。

日本の長者人数2位の業界はテクノロジーですが、これは海外と同様に、世界的にテクノロジー業界が盛り上がりを見せていることがその大きな理由と考えられます。

同じく日本の長者人数2位の業界はメディア・エンターテイメントですが、これも日本の特徴の一つです。
メディア・エンターテイメント業界というのは、日本の長者番付においてはゲーム業界のことを指しており、コナミ、スクウェア・エニックス、カプコン、コーエーテクモと、日本を代表するゲーム企業の創業者や社長などが該当します。
まさに、ゲーム大国である日本を象徴するようなランキングと言えるでしょう。

まとめ

本記事では、2024年版のThe World's Billionaires（世界長者番付）にランクインした41名の日本人に注目し、2024年の日本人の長者番付について紹介しました。

世界長者番付にランクインした41名の日本人は全員が日本を代表する資産家であり、またその多くは日本を代表する実業家でもあります。
こちらで紹介した日本人から、ビジネスや資産の形成・運用などについて学べることは非常に多いのではないでしょうか。

なお、フォーブスによる2024年版の世界長者番付や、スポーツ選手の長者番付については以下の記事で詳しく紹介しています。こちらの記事もぜひ併せてご参照ください。

【2024年最新版】世界の長者番付ランキング2024 | 日本とアジアの長者番付も紹介

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