4世代「鳴子踊り」で母校に分かれ 宮城・鳴子小で閉校イベント
吉村美耶
温泉街に立つ大崎市立鳴子小学校で22日夜、地域ぐるみの閉校記念イベントが開かれた。同校は来年3月、約150年の歴史に幕を下ろす。
PTAと学校が地域の人たちとのお別れ会として企画。卒業アルバムの展示ブースはにぎわい、3~4世代が輪になって「鳴子踊り」を舞った。
全国こけし祭りの会場として使われ、地域の文化拠点の役割も担ってきた。1学年に約200人が在籍した時代もあったが、現在は全校生徒あわせて47人だという。同じ地域にある川渡小、鬼首(おにこうべ)小、鳴子中も閉校し、来春に小中一貫校「鳴子小中学校」へと生まれ変わる。
小学5年生の菅原羽琉さんは「楽しかった。学校がなくなるのはさみしいなって思う」と話した。母の梓さんも同校卒業生だ。「子どもたちの合唱を聴いていて、じーんとくるものがあった」
高校2年の中鉢こころさんも同級生らと校舎を見に訪れた。「6年生のとき、音楽室や図工室でダンスの練習をしていた。懐かしい」。
イベントの最後には花火が打ち上げられ、それぞれ母校への思いをはせた。(吉村美耶)