第113作目の連続テレビ小説は、松江の没落士族の娘・小泉セツがモデルの物語。
外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語です。
1767人のオーディション応募者の中から、
ヒロイン・松野トキの夫で、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとしたヘブン役が決定しました。
ヘブン役
◆ トミー・バストウ (TOMMY BASTOW)
※連続テレビ小説初出演
【プロフィール】
1991年8⽉26⽇⽣まれ、イギリス出⾝。2007年、ロックバンドFranKoを結成し、リードボーカルとして現在も活動中。
2008年、「ジョージアの⽇記/ゆーうつでキラキラな毎⽇」でメジャー映画に初出演し、イギリスで俳優としてのキャリアをスタートする。2018年よりアメリカにも活動を広げる。
主な出演作に、ソニー・ピクチャーズ映画、ケリーマディソン監督による「ネバー・バックダウン/⾃由への反乱」(2021)、TVドラマ「Man in an Orange Shirt」(2017/BBC)、ハイ・コンセプトSFシリーズ「The Crossing/未来からの漂流者」(2018/ABC)、⽇独合作の「ザ・ウィンドウ」(2022/ZDF・フジテレビ)など。2024年エミー賞受賞ドラマ「SHOGUN将軍」にて、メインの⼀⼈であるマルティン・アルヴィト司祭役を演じ、注⽬される。
10年間ほど⽇本語を学んでおり、⽇本語が堪能である。
◆ おふたりのコメントが届きました!
11月27日(水)、NHK大阪放送局にて、ヒロイン・松野トキ役髙石あかりさんと夫・ヘブン役のトミー・バストウさんが公開発表会見を行いました。
おふたりのコメントが届きましたのでご紹介いたします。
髙石あかりさんコメント
トミーさんとはきょう初めてお会いしたのですが、やさしそうだなとかお茶目(ちゃめ)なのかなという、事前に思っていた印象がより強まって、スタッフの皆さんがとりこになった理由がわかりました。
物語のモデルである小泉セツと八雲の二人の空気感や愛を、見てくださる方々にしっかりお届けできるようトミーさんとコミュニケーションをとって撮影していきますので見守ってください。
トミー・バストウさんコメント
髙石さんとお会いした最初の印象は「明るくていっしょにお仕事をすると楽しいだろうな」と思いました。
日本語は日本の文化や映画にひかれて約10年学びました。わからないことも多いですが撮影を通してもっと日本のことがわかるようになりたいです。
モデルの小泉八雲を演じることは大きなチャレンジ。日本や冒険が好きだったり繊細だったりするところはハーンと似ていますが、全然違うところもあります。自分の人生や経験と合わせてハーンのエッセンスをヘブンとして、うそ偽りなく演技で伝えたいと思います。精いっぱい頑張ります。
◆ 1767人の応募者の中から オーディションで決定!
ヒロインの夫・ヘブン役のオーディションは国内だけではなく、海外にも募集しました。国内は246人、海外からは1521人(アメリカ1352人、イギリス149人、オーストラリア・ニュージーランド20人)の方にご応募いただきました。
(参考:マッサンの時は国内 232人、海外 289人=521人)
書類選考・リモート動画選考・面談を経て、最終審査のカメラテストは日本で実施し、10月に決定しました。
◆ 物語
明治時代の松江。松野トキ(まつの・とき)は、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子です。松野家は上級士族の家系ですが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。とても貧しい暮らしをすることになってしまいます。世の中が目まぐるしく変わっていく中で、トキは時代に取り残されてしまった人々に囲まれて育ち、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごします。
極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込んできます。松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事です。外国人が珍しい時代、世間からの偏見を受けることも覚悟のうえで、トキは女中になることを決意します。その外国人教師はギリシャ出身のアイルランド人。小さいころに両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いたのでした。
トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされます。ところが、お互いの境遇が似ていることに気が付き、だんだんと心が通じるようになっていきます。しかも、二人とも怪談話が好きだったのです!
へんてこな人々に囲まれ、へんてこな二人が夜な夜な怪談話を語り合う、へんてこな暮らしが始まります──。
※実在の人物である小泉セツ(1868―1932)をモデルとしますが、大胆に再構成し、 登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描きます。原作はありません。
◆ 出演者発表にあたって / 作・ふじきみつ彦
まずは、ヘブン役オーディションに参加してくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました。ヘブンは強い個性を持った人物の為、彼を演じられる方にはなかなか出会えないだろうと思っていたのですが…、出会えました。
トミーさんは我々に、ヘブンってきっとこんな人だったんだろうと思わせてくれました。それはヒロインオーディションで髙石あかりさんに出会ったときと同じ感覚でした。今書いている脚本ではヘブンとトキはまだ知り合ってもいないのですが、早く出会わせて夫婦にしてあげたいと、トミーさんに決まってからはそんな気持ちで書き進めています。
来年秋からの半年間はヘブンとトキの魅力に包まれる朝になると思いますので、皆さん楽しみに待っていてください。
◆ 出演者発表にあたって / 制作統括・橋爪國臣
すでに撮影開始が待ち遠しくてなりません! トミーさんは私たちが探し続けていたヘブンさんそのもの、いや、想像を超えてヘブンさんです。オーディションの現場にいたみんなが彼に惚(ほ)れていました。偏屈さとチャーミングさを併せ持つヘブンさんを見事に作り出してくれていました。
「ばけばけ」を制作するにあたって、ヘブン役を見つけることはミッション・インポッシブルと言っていいほど難しいものだと思っていました。オーディションは、日本国内だけでなく、アメリカ・イギリス・オースラリア・ニュージーランドなどの海外でも募集し、1767人もの方に参加していただきました。
皆さんがこの役を演じるに当たっての熱い思いを聞いて、本当に心を打たれ、かけがえのない時間になりました。ご参加いただいた皆さんに心から感謝申し上げます。
今日、ヒロインの髙石あかりさんとトミーさんが初めて出会いました。これから二人がどう役を生きて、どう変わっていくのか期待でいっぱいです。二人とともにスタッフ一同、楽しいドラマをお届けできるよう邁進してまいります。
2025年度後期 第113作
連続テレビ小説「ばけばけ」
【放送予定】2025年秋~
【作】ふじきみつ彦
【出演】髙石あかり、トミー・バストウ
【スタッフ】
制作統括 : 橋爪國臣
プロデューサー : 田島彰洋、鈴木 航
演出 : 村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
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