出演者を男女別に数えるNHK 浮かび上がった性別への「思い込み」
NHKが2021年から、番組単位で出演者の男女比を計測する取り組みを続けている。といっても「女性の比率何%以上」といった数値目標があるわけではなく、ただ測るだけ。それでも、変化が生まれている。(平岡春人)
朝の報道番組「おはよう日本」では昨年4月から、午前7時台に出演する専門家などを男女別に数え、毎日エクセル表に入力している。「乱暴な言い方だが、食事内容と体重を日々記録するダイエットと一緒だと思っています」。チーフプロデューサーの黒川有威さんはそう話す。
始めて1年弱。現場に変化が生まれたという。
会社員が対象の街頭インタビューで、それまで東京・新橋のSL広場などにいる男性の声ばかりを取り上げていたが、女性にも聞くようになった▽育児に関する報道で、母親だけでなく父親へのインタビューも増えた▽ある分野でいつも同じ男性の専門家に取材していたが、新しく女性の専門家を起用した……。
「制作陣の性別に関する思い込みが、番組を通じて視聴者の固定観念を助長していたのでは、という意識が少しずつ浸透している」と黒川さんは話す。
NHKが参加するのは「50:50 The Equality Project」と呼ばれるプロジェクトだ。報道番組のキャスターや専門家、ドラマの俳優など、出演者に占める女性や性的少数者、障害のある人などの割合を番組単位で継続的に測定するもので、英BBCが17年に始めた。現在、世界30カ国・50超の組織が参加。日本ではNHKが放送局としては唯一、加わっている。
下ネタに歯止めかけられなかった理由は
「司会者以外の出演者が男性…
- 【解説】
NHKでは、無意識的に50:50を長らく実践してきた番組があります。『紅白歌合戦』です。 近年、『紅白歌合戦』は性別によるチーム分けをさほど強調しないようになりました。ロゴは赤と白のグラデーションとなり、昨年のキャッチコピーも「ボーダレス
…続きを読む - 【視点】
普段あまりドラマは見ないのですが、いまNHKで放送しているフランスのドラマ「アストリッドとラファエル」は毎回興味深く視聴しています(https://www.nhk.jp/p/astridetraphaelle4/ts/P2J4XW64VM/
…続きを読む
Think Gender
男女格差が主要先進国で最下位の日本。この社会で生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。性別に関係なく平等に機会があり、だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダー〈社会的・文化的に作られた性差〉について、一緒に考えませんか。[もっと見る]