「荒れる選挙」は冷笑主義の帰結か 底が抜けた公費運営の理念

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山田暢史 根岸拓朗 松井望美 田渕紫織
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 選挙が荒れている。他の候補者の演説を妨害したり、ポスターの枠を「販売」したりする候補者も。規制強化を求める声もあがるが、弊害も指摘される。ルール作りに必要な視点とは。

都政と関係ないポスター次々に

 過去最多の56人が立候補した東京都知事選は、かつてないほど混沌(こんとん)とした状況だった。

 関係団体も含めて24人の候補者を擁立した政治団体「NHKから国民を守る党(N国)」は、N国に「寄付」をすれば誰でも自由にポスターを貼れるとして、事実上、枠を「販売」。N国が確保した外側の24枠に、犬や猫の写真やイラスト、性風俗店の広告などが貼り出された。

 亡くなった俳優の三浦春馬さんの似顔絵が無断で使われた件では、所属事務所の抗議声明を受けて、N国側が別のポスターに貼り替えた。

 性的なポスターや風俗店の広告が都迷惑防止条例や風俗営業法に違反するとして警視庁が警告し、候補者が自らはがしたところもあった。

なぜ規制できないのか

 テレビの政見放送で、放送中…

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この記事を書いた人
山田暢史
東京社会部|メディア担当
専門・関心分野
農林水産業、食、武道、災害
根岸拓朗
東京社会部
専門・関心分野
司法、人権、ジェンダー