努力で遺伝に勝てますか? 中学受験の「タブー」を聞いてみた
毎日新聞
2024/11/26 15:00(最終更新 11/26 15:00)
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「あなたに似たんじゃないの?」
子どもの成績不振の原因を「親ゆずり」と決めつけて、押しつけあったことはないだろうか。冗談めいたやり取りも、必ずしも荒唐無稽(むけい)とは言い切れないかもしれない。
学力への遺伝的な影響を語る――。慶応義塾大の安藤寿康・名誉教授(行動遺伝学)は、そんな教育業界の「タブー」を破って、警鐘を鳴らす。
「遺伝的影響は受験にも影響します。この理不尽さを認識して向き合わねば子どもは苦しみ続けることになります」
<主な内容>
・環境か、遺伝か
・トビからタカは生まれる?
・遺伝的可能性を知る方法
・「開花」させるには
「令和のリアル 中学受験」第18部は12月下旬に公開予定です。
集中力にも遺伝が影響
行動遺伝学とは、行動に及ぼす遺伝の影響を明らかにしていく学問を指す。
安藤さんは言う。
「意識してもしなくても、遺伝は常にその人の行動に影響する。子どもの学力においても例外ではありません」
人それぞれ顔立ちが違うように、学力においても遺伝的個人差が存在し、先生の話を即座に理解できることや集中力の持続性、科目ごとの好悪まで、あらゆる側面に遺伝は関係するというのだ。
安藤さんは米国で実施され、話題となった調査結果を紹介した。
遺伝情報を決定する遺伝子のDNA塩基配列に基づき、個人の体…
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