ロシア、前線にイエメン人投入 フーシ派関与とFT報道
【カイロ=共同】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は24日、ウクライナ侵略を続けるロシアが中東イエメンから男性数百人を前線に投入していると報じた。イエメンの親イラン組織フーシ派が、戦闘に従事することを伏せて人員を募集していると指摘。フーシ派へのロシア製兵器供与に向けた協議も進んでいるとして、双方が連携を深めていると分析した。
ロシアは北朝鮮から兵士の派遣を受けるなどして、慢性的な兵力不足の解消に躍起となっている。フーシ派は紅海を航行する商船に攻撃を繰り返しており、米メディアによると、ロシアからイランを通じて船舶の位置に関する衛星情報の提供を受けているとされる。
FTによると、募集は今年7月ごろに始まった。高給やロシア国籍が得られる仕事があるとだまして渡航させた後、強制的に契約させるケースが多いという。ほとんどの戦闘員は訓練が不十分で、既に死者が出たとの情報もある。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)- 広瀬陽子慶応義塾大学総合政策学部 教授ひとこと解説
ロシアが外国人を前線に送り込むのは今に始まったわけではなく、これまでもアフリカの囚人、キューバ、ネパール、中央アジア、シリアなどの人々を国籍付与や高給を提示して騙して、兵士に仕立て上げていた。また、観光でロシアを訪れたインド人を冤罪で逮捕し、終身刑で生涯服役するか、前線に行くかを迫った事例もある。これらのケースでは、必ず彼らの出身国とのトラブルに発展していたが、北朝鮮のように国家の承認のもとに兵士を獲得できるケースはロシアにとっては極めて有難いはずだ。 それでも兵員が足りず、イエメンからも人々を騙して前線に送り込んでいるという現実は、ロシアがいかに追い込まれているかの現れである事は間違いない。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)
2022年2月、ロシアがウクライナに侵略しました。戦況や世界各国の動きなど、関連する最新ニュースと解説をまとめました。