WEB-zarashi ~サクラエディタときどき雨~

パソコン操作の作業効率をUPさせる小技を中心に!なんだかサクラエディタ(正規表現)系の記事が多くなってきた気はする。

<Excel>すべてのシートを一括再表示~非表示シートをまとめて再表示する方法~

<Excel>すべてのシートをまとめて再表示~非表示シートを一括再表示する方法~

<Excel>すべてのシートを一括再表示する2つの方法

Excelのちょっとした困りごとのひとつ、シートをまとめて非表示にはできる*1 けど、まとめて再表示はできない。なぜだ。。。でも大丈夫、シートをまとめて再表示する方法はあります。本記事では2つの方法を紹介しますので、自分に合っている方法、好きな方法を選んで使ってみてください。

 *1 CTRLキーやSHIFTキーを押しながらシートタブをクリックして、シートを複数選択。その状態でシートの非表示を実行すると一括で非表示にできる。

1.「VBAエディタ」から再表示する方法

Excelのシートを再表示するひとつめの方法は、「VBAエディタ」から再表示する方法です。VBAと聞いただけで、難しそう、、ダメだ、、と思うかもしれませんが、難しいことはなにひとつないので、まずは実践してみてください!

 

Excelのシートを再表示する手順「VBAエディタ」編

1.Excelを開く。

2.ALT+F11を押して、VBAエディタを開く。

  ※Excelオプションのリボンの設定で「開発」タブを表示設定し、

   「Visual Basic」を押下して遷移してもOK

f:id:webzarashi:20191122053714p:plain

3.CTRL+Gを押して、イミディエイトウィンドウを開く。

  ※表示タブから「イミディエイトウィンドウ」を押下でもOK

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4.下記のコードをコピペして貼り付け。

  for each s in sheets:s.visible=true:next

f:id:webzarashi:20191122054401p:plain

5.エンターキーを押して実行する。

6.VBAエディタを閉じる。

  ※右上×ボタン押下で閉じてOK。Excelと同じ閉じ方で大丈夫。

 

こぼれ話:コードはユーザー辞書に登録しておこう

上記のシートの一括再表示は非常に便利なのですが、

for each s in sheets:s.visible=true:next

を毎回コピペ(さすがに手打ちはないかな)するのは大変ですよね。

そこで、このコードを簡単に表示するための方法がユーザー辞書への登録です!

 

例えば、私はこのように登録しています。

「単語」の部分に、for each s in sheets:s.visible=true:next

「よみ」の部分に、@ぜんひょうじ、を入力します。

※自身の好きな文字や打ちやすい文字を設定してください。

※先頭に@を入れているのは、通常の文字変換時にコードが表示されるとジャマだなと私は感じるためです。気にならない方は@などの使用は必要ありません。

 

より詳しい設定方法はこちらをご覧ください。 

文字変換をカスタマイズ、求めている変換が出てこないを解決!ユーザー辞書の登録。 - WEB-zarashi ~サクラエディタときどき雨~

  

2.「ユーザー設定のビュー」を登録して簡単に切り替える方法

Excelのシートを再表示するふたつめの方法は、「ユーザー設定のビュー」を登録して簡単に切り替えできるように設定する方法です。ひとつめのVBAの方法に比べて、難しい言葉が出てこないので理解はしやすいと思いますが、はじめに設定を行う必要があるので少しだけ手間はかかります。簡単な設定なので身構えなくても大丈夫です!

 

Excelのシートを再表示する手順「ユーザー設定のビュー」編

1.Excelを開く。

 

▼ここから、シート全表示時の設定の登録

2.すべてのシートを表示する。

f:id:webzarashi:20191122055543p:plain

3.上部リボンの「表示」タブから「ユーザー設定のビュー」を押下する。

  ※ショートカットキー「ALT→W→C」

4.ユーザー設定のビューの画面から「追加」ボタンを押下する。

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5.名前を決めて(例えば、シート全表示)OKボタンを押下する。

  ※2つのチェックボックスオプションは基本的にチェックでOK。

  ※不要なオプションがあればチェックを外す。

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▼ここから、不要なシート非表示時の設定の登録

6.不要なシートを非表示にする。

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7.上部リボンの「表示」タブから「ユーザー設定のビュー」を押下する。

  ※ショートカットキー「ALT→W→C」

8.ユーザー設定のビューの画面から「追加」ボタンを押下する。

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9.名前を決めて(例えば、シート非表示)OKボタンを押下する。

  ※2つのチェックボックスオプションは基本的にチェックでOK。

  ※不要なオプションがあればチェックを外す。

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▼ここから、表示の切り替え

10.上部リボンの「表示」タブから「ユーザー設定のビュー」を押下する。

  ※ショートカットキー「ALT→W→C」

11.ユーザー設定のビューの画面に先ほど登録した、

  シート全表示

  シート非表示

  が表示されるので、そのとき必要な設定を選択して表示ボタンを押下。

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まとめ 

Excelのシートを再表示するふたつの方法を紹介しました。冒頭でも述べたように、好きな方法を使用してもらうのがよいと思います。「VBA」を使った方法は、設定が不要なため、不定期な作業や頻度が高くない作業時に向いているでしょう。「ユーザー設定のビュー」を使った方法は、初期設定する手間があるため、定期的な作業や頻度の高い作業時に向いているでしょう。状況に応じて、臨機応変に使い分けができるとぐっと作業効率が上がると思います。

 

ちなみに私は、表示するシート数が少なければ、

 「ALT→H→O→U→H→エンター(必要あれば↑ ↓でシート選択後にエンター)」

をパパっと繰り返します(笑)

 

少し話が脱線しますが、Excel上でALTキーを押下すると、上部のリボン部分にショートカットキー用の文字が小さく現れるので、上のコマンドを順に追っていくとなにが起きているのかがわかりやすいですね。ほかのメニューも同様にショートカットキーで対応できるので、使用頻度の高いものはコマンドの順番を覚えるのがいいと思います。はじめは拙くひとつずつ確認しながらコマンドを打っていくと思いますが、徐々に慣れてきていつの間にか手がパパっと動くようになりますよ!

 

以上、「<Excel>すべてのシートを一括再表示~非表示シートをまとめて再表示する方法~」でした。