「企業版ふるさと納税」のマッチング交流会

 企業版ふるさと納税に関心のある企業と、県内の自治体とのマッチングを目的とした交流会が都内で開かれました。

 企業版ふるさと納税は、国が認定した自治体の地方創生事業に企業が寄付をした場合、法人関係税から税額控除する制度です。

 企業は最大でおよそ9割の税の軽減を受けられるのに対し、自治体は専門的な知識を持つ企業の人材をプロジェクトに活用できるなどのメリットがあります。

 企業40社と、県と31の市と町が参加した26日の交流会には、去年3月、県と協定を結んだ第一生命の事例が紹介されました。

 現在、派遣している20代の女性社員は「埼玉版SDGs」の推進に取り組んでいて、第一生命は社外での経験が視野の広い社員を育成する機会につながっていると説明しました。

 また毛呂山町は、企業版ふるさと納税を活用して特産物の桂木ゆずのブランド化やゆず農家の後継者の育成、それに伝統行事「流鏑馬祭り」のPRに取り組んでいることを報告しました。

 このあと企業側は自治体が設けたブースで、どのような貢献ができるか意見を交わしていました。

県庁舎の再整備巡り 学識経験者など初の議論

 老朽化が進む県庁舎の再整備について、学識経験者などが意見を交わす懇話会が発足し、26日、初会合がオンラインで開かれました。

 懇話会の委員を務めるのは、学識経験者をはじめ県の市長会や医師会といった県の行政と関わりがある団体の代表者、それに県議会議員など合わせて12人です。

 県庁舎は、最も古い本庁舎が建築から70年以上たつなど老朽化が進んでいます。

 再整備にあたって県が目指しているのは、「テレワークなどデジタル技術を活用して、職員が柔軟に働ける庁舎」です。

 26日の初会合では、委員から「テレワークは有効だが、対面によるコミュニケーションが基礎としてあってこそ」「今後を担う中堅、若手職員の意見も大事」などの指摘がありました。

 再整備を巡る、もう1つのポイントは「県庁舎の位置」です。

 位置については、大野知事が今年度中に一定の方向性を示すとしています。

 会合では、「県の行政と関係の深い団体との適切な距離感を考慮してほしい」といった意見が出た一方、「公益法人の所在地は、県庁舎がある場所を踏まえ、利便性を考えて決めるもの。発想が逆」といった反論の声も上がりました。

 また、「現在の場所は水害リスクが少なく、地盤が安定している」「県の南部に人口の半分以上が住んでいることも考えてほしい」と、再整備する位置が今と大きく変わらないよう求める声もありました。

 県は今後、懇話会を年に2回ほど開き、2026年度までに基本構想を策定する予定です。

“たばこ税の県外流出を防げ”販売業者で対策協議

 たばこ税の県外への流出を防ごうと、県内の販売業者などが対策を話し合う会議が、26日、さいたま市で開かれました。

 会議には、県内のたばこの販売業者などで作る団体「県たばこ商業協同組合連合会」の会員や、県、それにJT埼玉支社の職員が出席しました。

 団体によりますと、昨年度のたばこ税による税収は県全体でおよそ590億円と3年連続で増加しています。

 一方、増加した分は増税の影響が大きく、喫煙者は年々、減少しているということです。

 たばこ税は、たばこを購入した自治体の税収となります。

 たばこの購入者が多い東京都と県では、たばこ税の税収の差が近年、広がり続けています。

 川越市は、ほぼ人口が同じ東京都新宿区と比べると、たばこ税の税収がおよそ3分の1ということです。

 団体は、平日の日中の時間帯に都内に勤務している、いわゆる「埼玉都民」が東京で購入している影響が大きいと分析しています。

 団体は県の職員に対し、県や市町村の広報誌に地元での購入を促す内容を掲載するほか、通勤や帰宅途中で喫煙できるよう駅周辺に分煙施設を設置することなどを求めました。

 また、総務省がたばこ税を活用して、分煙できる喫煙所の設置を促していることから、県内で購入してもらい、税収を確保する必要性も訴えました。

1年でJ2復帰 アルディージャ来季へ意気込み

 サッカーJ3で優勝し1年でJ2復帰を果たした大宮アルディージャの選手たちが、清水市長に来シーズンへの意気込みを語りました。

 トロフィーを手に市役所を訪れた和田拓也選手と加藤有輝選手は、職員から大きな拍手で迎えられ花束を手渡されました。

 大宮アルディージャは、10月13日にホームで行われた福島ユナイテッドFC戦で勝利し、1年でJ2復帰を決めました。

 佐野秀彦社長は「厳しい戦いの中で監督、コーチ、選手たちが目標を持ってやり遂げてくれたことがこの結果につながったと感じています」とあいさつしました。

 これを受けて清水市長は「来シーズンJ2に戻って、この勢いで早めにまた、J1復帰を果たしてもらいたい」と激励しました。

 来シーズンのJ2は、来年2月15日に開幕します。

 和田拓也選手「上にはJ1があり道半ばです。いろいろな変化もポジティブに捉えながら、J1昇格に向け準備したいと思います」

 加藤有輝選手「ことし以上に厳しい戦いが待ち受けていると思います。チーム一丸となって、ことし以上にさらにレベルアップして、いい準備をして戦いに挑む。その気持ちでやっていけたらと思います」

中学生が園児たちとふれあい体験

 中学生が幼稚園と保育園の園児と一緒に遊んでふれあうことで、思いやりの気持ちを育む体験授業が鳩山町で開かれました。

 この授業は園児たちとふれあうことで、中学生に年長者としての自覚を持ってもらおうと、鳩山町立鳩山幼稚園が企画し、鳩山中学校の技術家庭科の授業の一環としてことし初めて行われました。

 生徒は自分たちで作った輪投げや釣りのゲームをしたりしながら、園児たちとのふれあいの時間を楽しんでいました。

 参加した生徒は「園児に優しくてよかったと言われて、とても心が温まりました」と笑顔浮かべていました。