一見すると簡単そうな問題でも、正しく計算規則を理解していないと間違えてしまいます。
小学校で習う計算問題に挑戦してみましょう。
正しい答えを導くことができるでしょうか。
問題
次の計算をしなさい。
5×5÷5×5
答えは「1」ではないので注意しましょう。
解説
今回の計算問題の答えは「25」です。
どのようなポイントに注意しなければいけないか、詳しく確認をしましょう。
計算の順序
通常、計算の順序は次のようになります。
(1)掛け算・割り算の計算
(2)足し算・引き算の計算
今回の問題は、掛け算と割り算しかありません。
掛け算と割り算の優先順位が同じですが、これらが混ざった計算では、基本的に前から計算します。
優先順位が同列だからといって、掛け算と割り算のどちらから計算してもいいわけではありません。
前から順に計算すると、次のようになります。
5×5÷5×5
=25÷5×5
=5×5
=25
よくある間違い
よくある間違いとしては、掛け算から計算してしまうことです。
(誤答例)
5×5÷5×5
=25÷25
=1
これは正しくありません。
もし順序を入れ替えて計算をするのであれば、「掛け算だけの式」に変換しましょう。
割り算は、逆数の掛け算に直すことが可能です。
つまり
「÷5」は「×(1/5)」
とできます。
掛け算だけの式になれば、後ろから計算しても構いません。
(別解)
5×5÷5×5
=5×5×(1/5)×5
=5×5×1
=25
(上記では「(1/5)×5=1」を先に計算しています)
このような計算をするためには、正しく計算規則を理解している必要があります。
まとめ
今回の問題は、小学校で習う計算でありながら間違えやすい問題です。
どのように計算ができるのか、忘れていた方は復習をしましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」