大人になってから自分で計算する機会、減っていませんか?電卓や計算アプリは便利ですが、あまり頼りすぎると基本的な計算ルールも忘れがちになってしまいます。
たまには計算クイズに挑戦して、計算方法を忘れていないか確かめてみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
22×0+12−9
※制限時間は5秒です。
解答
正解は、「3」です。
制限時間内に答えを出せましたか?
次の「ポイント」で、スピーディーに計算するにはどこに注目したらよいのか、確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「0の掛け算」です。
掛け算の中に0が含まれている場合、その掛け算の答えは必ず0になります。
これは、0が「掛けられる数」であっても「掛ける数」であっても同じです。
例
0×100=0
0.111×0=0
今回の問題では、冒頭に「22×0」が登場します。この掛け算も0を含んでいるので、答えは0になります。
22×0+12−9
=0+12−9
=12−9
あとは、「12−9」という簡単な引き算をすれば、答えを出せます。
12−9
=3
0を含む掛け算の答えはどうして0になる?
0を含む割り算の答えが0になる理由は、掛け算の意味を考えると納得できるでしょう。
掛け算は、足し算を簡単にするための計算方法といえます。
例えば、3個のりんごを10セット用意したとき、3+3+3...と3を10回足すのは面倒です。そこで、掛け算を使います。「3を10回足す式」を「3に10掛ける式」とみなして、「3×10=30」とするととても楽ですね。
では、0の掛け算を足し算として考えてみると...。
0×■という計算は、0+0+0...と0を■回足すことですが、0を何個足しても合計は0にしかなりません。では▲×0の場合はどうでしょうか。これは、▲を0回足すことと同じですが、▲がどんな数でも一度も足し算をしないのなら、その答えは0になるのは当たり前ですね。
このように、0が登場する掛け算は、0が「掛けられる数」であっても、「掛ける数」であっても0になるのです。
まとめ
今回は、0を含む掛け算に挑戦しました。
0を含む掛け算の答えは、必ず0になります。どんな大きな数や小さな数と掛けていても、答えは変わりません。
掛け算内に0が出てくるととても計算が楽になりますので、制限時間が短い問題では、式の中に0が含まれていないかを探すのがおすすめです。
他の0が含まれる計算問題にも挑戦してみましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
類似の数学問題にもう1問挑戦!