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人と話すのが大の苦手な学生だった僕がタクシー会社で働くことに決めた理由 #noteで社員訪問⑩

ご乗車ありがとうございます。日本交通(株)新卒採用担当です。
就職活動を始めた学生さんの”心”に届く言葉って何だろう。そう思って私たちが始めたのが、「#noteで社員訪問」の取り組みです。

就活って怖いな、社会人って退屈そうだな、会社に入るって好きなことを諦めることなのかな――そう思っている方にこそ、この会社で働く人たちを見てほしい。会ってほしい。切実にそう思います。

「日本交通の社員」ではなく「人間」として学生さんと向き合いたいと思っています。このシリーズに掲載する人事は、連絡をいただければいつでもお話できます。あなたが何年卒でも関係ありません。内容も、就活相談でも日本交通のことでも何でもOK。オンラインOK。ぜひ会いに来てください。

連絡先はインタビューの最後に掲載しています。お話聞いてみたいな、と思ったら「note見ました!」と言って気軽に連絡してみましょう。

中尾 尚由なかお なおよし(2015年入社、ディスパッチャー経験10か月、乗務員経験2年)

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出身:埼玉県 入間市
大学:駿河台大学
学部:メディア情報学部 メディア情報学科
【経歴】
2015年4月 日本交通入社、アークヒルズサウスタワーにディスパッチャーとして配属
2016年1月 池袋営業所(現:板橋営業所)配属
2016年6月 運行管理補助者任命
2016年12月 班長任命
2017年12月 新卒採用チームへ異動

大学生までの自分

大学時代は会話が全くできなくて……。人と話すことが本当に苦手で、大学で新しくできた友達も2人ぐらいでした。地獄だったのが『3人組を作ってください』という初回授業。なんとか組は作れたものの、自己紹介をするのがやっと。それくらい会話が苦手でした。

そこからYoutube配信を始めて、やっと人並みに喋れるようになっていったので、配信自体はやってよかったですね。とはいえ、学生時代は本当に人と会話しない・できないタイプでした。

▽【参考】中尾さんによるゲーム実況動画▽

就職活動の軸

大学ではずっとプログラミングや、ホームページのレイアウト作成などを習っていました。だから、最初はシステムエンジニア(SE)になろうと思い、IT業界しか見ていませんでした。

SEの内定を2社獲得し、正直どちらかに決めるつもりでした。しかし、ゼミの教授に報告すると「やめた方がいいよ」。SEは今でこそ「未経験大歓迎、文理問わず」の形ですが、当時(2015年頃)はまだまだ専門的なお仕事という印象が強かったんですね。

曰く、4年制大学生より専門学生の方が学んでいる密度が濃いので、現場で本当に戦うとなると、専門学生の方が強い。それに、大学を出たからには現場の仕事よりも、管理する側の業務をやった方がいいのではないか、というのが教授のアドバイスでした。

しかし、それだけでやめようとは思いませんでした。先方が僕に内定を出している以上、4年制大学の学生でもOKだと思って内定を出してくれているわけだから、そこは専門学生だからできるとか、4年制大学だからできないとは思わなかったです。

ところが、ある日テレビを見ていたら『今、過労死してしまう若者たち』というテーマでSEの特集が組まれていたんです。当時の僕は業界研究が浅く、IT業界のイメージとして、理系だからみんな無駄が嫌いで、残業をしないスマートな働き方をしているものだと思い込んでいました。

ただ、無駄な残業はなくても、納期が迫ると「デスマーチ」といって1週間会社に泊まり込みで仕事をするとテレビでやっているのを見たときに、想像よりも厳しいお仕事だなとすごく感じて。ちょっと怖くなって別の業界に行こうと思うようになりました。それが大学4年生の1、2月のことです。

日本交通との出会い

その時期から新しい会社に視野を広げていこうとしたとき、僕にできることは1社でも多く話を聞くことでした。合同説明会に行って一番空いているブースから座ろう、とにかく1社でも多く話を聞こうとしていたときに出会ったのが日本交通です。

社員さんに「日本交通がどんな会社か知ってます?」と聞かれて「交通なんで道路とか作ってるんですかね」と返すと「タクシー会社なんですよ」って言われて……。最初は正直失敗したなと(笑)。なんでわざわざ東京まで来てタクシー会社の話を聞かなきゃいけないんだと思って、最初は何も聞く気がなかったですね。

すると人事の方は私を見て「絶対ゲーム好きでしょ」と話を振ってくださって、それからゲームの話ですごく盛り上がりました。合説は1回の説明会の時間が区切られていたので、ゲームの話だけでその回が終わっちゃって(笑)。結局、タクシー会社以上の情報を一つも得ないまま、次回の説明会の案内も何も聞いていないので選考を受けようとも思わず、変な会社だったなと思ってそのブースを出ました。

そして次の空いているブースに座ったら、その会社の人事の方がすごく興奮していらっしゃって「きみ、見ていたよ。こんなに広~~い会場で一番に日本交通に座って、2番にうちに来るなんてそんなにタクシー業界が好きなんだね!」と言われて。

見ると、そこは偶然にも日本交通のグループ会社の東洋交通さんのブースでした。今思うと、どっちも人気がなかったから空いてたんだなってのがわかるんですけど……(笑)。

そこまで勢い込んで言われちゃうと、NOとは言えなかったので「ちょっと今気になっていて……」と言ったら、タクシーの勤務形態や働き方、給料について教えていただきました。そこで思った以上にお金と時間がしっかりともらえて、自分の生活や趣味を大切にできそうな業界だと初めて知りました。

日本交通を思い返してみると、人事の人が自由に自分らしく過ごしていたなと思ったんです。会社は型にはまったものだと想像していたのですが、業界1位の会社でこんな柔軟な会社もあるのだと思い、後日自ら説明会に参加したい旨を電話で伝え、説明会・面接を受けました。

最終的には何社かある内定の中から日本交通に決めました。両親から反対をされましたが、それでも行くぞと覚悟を決めて飛び込んだという形ですね。

ディスパッチャーの仕事とは

入社後にまず従事したのはディスパッチャーの仕事でした。ディスパッチャーとは、ホテルや病院の専用乗り場の玄関に立って

・タクシー車両に待機列を作って並んでいただく
・お客様がタクシーに乗り降りする際のドアサービス
・タクシーの管理

がメインのお仕事になります。

また、お客様目線で言うと、ディスパッチャーは日本交通の社員とは見えていません。ホテルや病院などの玄関に立っているコンシェルジュとして映ります。ビル内のテナントのご案内をする機会もたくさんあるお仕事でした。

ディスパッチャーのやりがい/大変さ

やりがいを感じたところはたくさんありました。僕が働いていた六本木のビルでは高級車のドアサービスをしていました。お客様は有名人や役職を持つ方がメイン。すごく責任を感じましたし、仕事に誇りを持ててすごく楽しかったのを覚えています。

最初におもてなしさせていただいた外国人のお客様を、とてもフランクで素敵な方だなと思いながら接客をしていたら、実は有名な飲料メーカーの社長さんだった、ということもありました。

そんな人とはつゆ知らず接客をしていたことにすごくびっくりしましたね。色々な方々のおもてなしができて、困っている方にタクシーのご案内をする。間接的にタクシーを支えることができました。

また、待機に来てくださったドライバーさんがお客様の待ち時間に仕事の話を詳しく教えてくださったり、僕が配属される予定の営業所の方が来たときには「うちの営業所はこんな雰囲気だよ」とか「待っているからね」と声をかけてくださったり……本当にすごく楽しかったです。

逆に大変なところは、自分とは身の丈に合わないような世界で接客をすることになるので、普通以上に緊張感があったことですね。高級車のドアサービスをするときはもちろん白手袋していますが、手汗はとんでもなく出ちゃうので、汚れていないかすごく気にして、頻繁に新しいものに替えていました。六本木のビルの前に立っているだけで見られている感がありましたし、緊張感はかなりありましたね。

あとは担当のビルのことを全部把握する必要があるのが大変でした。ビル内部だけだったら何とか覚えられたのですが「ここから〇〇までどうやって行くの?」など、ビル周りのことも結構聞かれました。その都度インカムで先輩に教えてもらって、助けてもらっていました。

乗務員のやりがい/大変さ

自分がした行動に対して、思った以上にありがとうや感謝の言葉を言っていただけたことです。タクシーに乗る方は基本的に困っている方です。急いでいる、終電を逃したなど、困っているからこそ高いお金を出してでも乗ろうとタクシーを選んでいただくことになります。

裏を返すとタクシーと上手く出会えた時点で、1個目の目標は達成されるので、そこに自分が多少なりとも素敵なおもてなしをすると、思っている以上に感謝をしていただけるなと思いました。

最初にそれを感じたのは、練馬でお客様をお乗せしたときです。赤信号で待っていたら、おばあさまが手を上げて立っていらっしゃいました。すごく申し訳なさそうに「短くて申し訳ないんですけど、この信号を右に曲がって病院を目指してほしいんです」とおっしゃいました。

そのときは何が申し訳ないのかわからなかったのですが「ありがとうございます」と言って前を向いたらもう、視界の右斜め前に病院が見えていたんですね。乗車時間30秒もないぐらいの距離でした。

その時の素直な感想としては「逆にこちらが申し訳ないな」と。当時は初乗り料金が730円だったので、30秒もないのに730円もいただいていいのかなと。

「ただでもいいのに」くらいの気持ちでしたけど、仕事なのできちんとメーターを入れました。その際も「こちらこそ短い距離ではありますけれども、安全運転で参りますのでシートベルトの着用をお願いいたします。改めて日本交通の中尾と申します」と言って発車しました。

目的地に着いて「本当に短くて申し訳ないんですけど730円でございます」とお伝えしたら「こんなに短い距離しか乗っていないのに、こんなに丁寧に接客していただいたのは初めてでした」と言ってくださって1000円渡されてお釣りは結構ですと言われました。

また素直な感想で言うと「もうやめてくださいよ」という思いでした(笑)。730円でも高いのに、なんで1000円も出すんだろうと。「せめて荷物を病院の玄関まで運ばせてください」と言ってお持ちをして「本当にありがとうございました」と言って、お別れをして。本当に申し訳ないなという気持ちでいっぱいになりました。

それから1,2週間後、仕事が始まる前に所長に呼ばれました。所長から直々に呼び出されるなんて……クビかな?と思いましたが「感謝状が届いているよ」と。

「あのとき練馬で乗せてくださった中尾さんのおかげで、一日すごく温かい気持ちで過ごすことができました」と来ていました。自分は特別なことをしたつもりはなかったのに、こんなに感謝していただけるんだと思いました。

しかし、同時に悲しくもありましたね。特別なことをしていないのに、そんなに喜んでいただいたということは、逆に今まで同じ場所で乗って、心無い対応をされたことがあるのかなと想像したんです。

それ以来、短い距離でご乗車する方がいたときには、大げさにも感謝を伝えるようにしました。お客様は皆さん平等ですけど、引け目を感じたままお降りいただくのは悲しいなと思い、大げさに「ありがとうございます」や「短い距離でありますけれども安全運転で参ります」などと伝えるようになりました。

その結果お客様から感謝されることも多く、自分の接客が少しでもお客様にとっていいものとして捉えられたのかな、と誇りに繋がった部分です。

新卒採用のやりがい

乗務員時代はお客様とすごく仲良くなる瞬間があっても一期一会なので、ほとんど二度と会えないんですよね。新卒採用に来てからは、逆にいろんな人と長い期間をかけて接することができて、ご縁があれば同じ会社の先輩後輩として働くことができる。すごく嬉しいです。

タクシードライバーは世の中のイメージで『誰でもできるお仕事』という印象があると思います。しかし、自分でやってみて思うのは、すごく大変なお仕事でやりがいも誇りもある、決して誰にでもできる仕事ではないということ。誰も見ていなくても、目の前のお客様におもてなしを届けることができないと務まらないお仕事です。

そのイメージのずれを説明していことで、正しいタクシー像を知ってもらい、そこをいいなと思って一緒に働く仲間になってくれることがすごく嬉しいなと感じます。

あなたにとって仕事とは

仕事はあくまでも人生の一部だと考えています。社会人になったら、全部が仕事一色になるかというとそんなことはなく、それまで培ってきた人生の中に仕事が加わるというような認識をずっと昔から持っています。

仕事を楽しみ、仕事で思いついたことを休みの日に実行したり、逆に遊んでいるときに思いついたアイデアが仕事に生かせたりする場面もかなりあるので、無理に分けて考える必要はないです。どっちも人生の一部として尊重できたらいいんじゃないかなと思います。

就活は人生の全てを決めるような重い決断ではなく、人生に新しいパーツを足す作業です。そんなに重く考えずに、自分らしい選択肢を取ってもらえたらなと思います。

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この人事に話を聞きたい!と思ったら、コチラにご連絡ください。いつでもお待ちしております。

中尾 尚由(なかお なおよし)
メール:recruit@nihon-kotsu.co.jp
※日本交通の選考中(一次面接ご予約以降)はご応募できません。エントリー中/エントリーを迷っている際にご利用ください。

Interview、Text:Ryosuke Sato


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