韓国側が参加を見送る中、世界遺産に登録された「佐渡島(さど)の金山」の追悼式が初めて開催されました。

追悼式には、日本政府の代表として参加した生稲晃子外務政務官や新潟県の花角英世知事ら、およそ70人が参列し、金山での労働中に亡くなった人に花を手向けました。

生稲晃子 外務政務官
「朝鮮半島から来られた労働者の方々は、危険で過酷な環境の下で困難な労働に従事されました。亡くなられた全ての方々に改めて深い哀悼の意を表したい」

一方、韓国側は追悼式の参加を見送りました。
佐渡島の金山を巡っては韓国政府は、当初「朝鮮半島出身者が戦時中に強制労働させられた場所だ」として世界遺産の登録に反発していましたが、日本が毎年追悼式を開くことなどを約束したことで、登録に同意しました。

参加見送りの理由について韓国メディアは、生稲外務政務官が過去に靖国神社に参拝していたためと指摘していました。

韓国のマスコミ
「生稲さん!すみません。韓国のマスコミです。ちょっと一言お願いします」

佐渡市 渡辺竜五 市長
「地元としては準備をしてきた中で、こういう結果になったっていうのは本当に大変残念。外交の中の問題でございますので、しっかりと話をしていただきたいと思っております」

韓国政府は25日午前、佐渡市で別途、韓国政府と遺族の式典を開くということです。