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超ベジータってなんだったの? ~超サイヤ人の形態定義②?【ドラゴンボール考察】

前編

超サイヤ人の「壁」とは?

悟空や悟飯は劇中で超サイヤ人2を「超サイヤ人の壁を超えた超サイヤ人」と表現する場面がある。一見気になるような発言ではないが、よく考えるとこの「壁」というのは少し不自然な表現かもしれない。

なぜなら、「壁を超えた」という表現には、超サイヤ人の本来あるべき限界値を上回り、次の限界が設定された状態、というニュアンスが含まれているように感じ取れるからだ。

ドラゴンボールでは強さの概念として「気」が使われているが、「気」について、ピッコロは以下のように言及している。

おぼえておけ オレたちは戦いで一気におまえたちのいうエネルギーを増幅してそいつを爆発させるんだ

ドラゴンボール完全版24巻

このセリフからわかることとしては、彼らは通常、各人が持っている「気」を戦闘時になんらかの方法で増幅しているということである。
超サイヤ人はそのような「気を増幅して爆発させる」手段の1つであり、超サイヤ人の段階とは気の増幅手法(効率)の向上なのではないだろうか。

それを例えるなら「システムOSのバージョン」が近いだろうか。

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PCはどれだけ性能が良かったとしてもOSの処理効率が悪ければ性能を発揮することはできない。おおざっぱに言えばOSごとに処理能力には一定の限界が存在する。

超サイヤ人もそれと同じイメージで、どれだけ鍛えても、どこかのタイミングで気を増幅する能力の限界が訪れるのである。

そのため、更に強くなるためにはもっと効率よく気を増幅できる手法にバージョンアップする必要がある。
そして、超サイヤ人2にバージョンアップする手順として必要なものが、常時超サイヤ人状態でいることによる体の作り変えなのではないか。

そう考えるとセル戦の悟空も十分に気を高められないだけで、体の作り変えは既に完了した超サイヤ人2、いや、超サイヤ人ver2.0と言える状態かもしれない。

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出典:ドラゴンボール完全版27巻

そのように考えれば、形態として宙に浮いている超ベジータの存在も説明がつきそうだ。

超ベジータとはなんだったのか?

ドラゴンボール劇中には3つの形態以外にもいくつか超サイヤ人が登場する。超ベジータもその1つだ。

超ベジータとは、ベジータが精神と時の部屋の修行により、「超サイヤ人の限界を超えた」と言及している姿である。

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出典:ドラゴンボール完全版26巻

超サイヤ人2と同様に髪の逆立ちはやや激しくなっているが、スパークは出ていない。ただその代わりに筋肉がかなり肥大化している。
そしてベジータが倒れた後、トランクスがさらに大きな力を持つ形態(通称ムキンクス)に変身している。

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出典:ドラゴンボール完全版26巻

超ベジータよりさらに筋肉が肥大化し、髪の逆立ちも激しい。
このムキンクスは気の大きさだけなら完全体セルを超えている=超サイヤ人2と大きくは変わらないレベルの強さと思われるが、スピードが全く無く、攻撃が当たらずに完敗した。

この超ベジータとムキンクスは、超サイヤ人の限界を超えたとされながらも超サイヤ人2とは異なる特徴を持つ形態である。

これらの描写から考えると、この形態、超サイヤ人ver1.5はバージョンアップの失敗作だったのだろう。
例えるなら、処理効率をアップさせてCPUの性能を引き出す点では成功したが、熱暴走によりスペックほど処理性能が上がらなかった、というところだろうか。

恐らくベジータはその天才的な勘によって、熱暴走しない=スピードを落とさないラインを見つけ出し、それを超ベジータとして完成させた。
しかし、それは超サイヤ人の限界を超えるという意味では失敗であり、このやり方の延長線上に超サイヤ人2は存在しなかったのだ

修行中、悟空もこの形態には行きついているが、問題点を認識し、常時超サイヤ人状態でいるという別のアプローチに切り替えている。

でかいパワーもあいてにあたらなければなんにもならねえだろ・・・・・・
(略)
バランス的にはふつうの超サイヤ人がいちばんいい 
そいつがよくわかった・・・・・・

出典:ドラゴンボール完全版26巻

これから寝るときいがいは なるべくいつも超サイヤ人でいて それがあたりまえの状態にもっていくんだ
(略)
遠まわりなようだけど それがいちばんだとオラはおもう

出典:ドラゴンボール完全版26巻

悟空がこういった発想にたどり着けたのは、実は界王拳の存在が大きいのではないかと推測する。

界王拳も超サイヤ人と同様に気を大きく増幅させることができるが、体への負担が非常に大きく、力量を超えて力を引き出した場合、体が動かなくなるほどのダメージを負ってしまっていた。

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出典:ドラゴンボール完全版16巻

恐らく界王拳は超サイヤ人の劣化版のような仕組みであり、性能を上げること自体はできるが、非常に電力を食うし、うまく冷却ができないし、終いには熱暴走で本体が壊れるような「昔のOS」なのだろう。

悟空は界王拳の危うさを知っていたが故に、体に負担をかけない力の引き出し方を見つけなければ先は無いという実感があり、常時超サイヤ人化の発想に至ったのではないだろうか。

なお、ベジータも後に超サイヤ人2に変身できるようになるが、自宅での修行中、超サイヤ人状態で平穏な日常会話をこなしている描写がある。
恐らく、プライドが傷つきながらも悟空が考案した、常時超サイヤ人状態でいることによる体の書き換えを行ったのだと推測できそうだ。

消耗が激しすぎる超サイヤ人3

ここまで超サイヤ人2について考察をしてきたが、超サイヤ人3についても考えてみたい。
悟空のここまでの行動を踏まえると、再び消耗が激しい超サイヤ人3に回帰した点は疑問が残る。何故悟空は体の負担が大きい超サイヤ人3を目指したのか?

これについては、悟空が超サイヤ人3になった時点で既に死んでいたこととの関連が考えられる。

悟空は超サイヤ人3に対し、「時間の概念が無いあの世でしか使ってはいけない技」という認識を持っていた。つまり、現世では超サイヤ人3が体への負担が激しすぎることを理解していたと言えるだろう。

さっきの超サイヤ人3ってのはな・・・あの世でしか使っちゃダメな技なんだ・・・
時間ってものがあるこの世では使うエネルギーが大きすぎて一気にヘトヘトになっちまう・・・

出典:ドラゴンボール完全版32巻

悟空は既に死んでおり、体への負担を度外視できる状況だからこそ超サイヤ人3に至る発想を持ち、修行によって変身することができるようになった。
超サイヤ人3が、体への負担を考えていたら辿り着けない境地であったとすると、超サイヤ人3は単純に2の先にある形態ということではなく、別のメソッドによる別々の到達点と考えられるかもしれない。

超サイヤ人3はあの形態の発展型?

さて、この「エネルギー消費が激しい」という部分、何か覚えは無いだろうか。

そう、ムキンクスである。

ムキンクス形態は悟空もなることができている。この形態について、悟空は以下のように言及していた。

それにエネルギー消費がはげしすぎるんだ

出典:ドラゴンボール完全版26巻

もしもあの世で悟空が肉体への負担を無視して力を求める修業を行っていたとしたら、このムキンクス状態をベースにしていてもおかしくはない。

悟空が一度は切り捨てたムキンクス状態をベースに、エネルギー効率という点は度外視してさらに気の高まりを追求した結果、超サイヤ人3が生まれたとしたら、超ベジータの発想も誤っていたわけではなかったのだ。中々に胸が熱くなる話ではないだろうか。


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