2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子銀メダリストの浅田真央さん(34)のアイデアが詰まったアイスリンクが、立川市内に今月オープンした。トリプルアクセルで名をはせ、ストイックに「ノーミス」を追い求めた希代のスケーターが新たな銀盤に未来を描く。
◆現役時代の思いから、外を見ながら滑れるリンクに
「スケートをしながら四季を感じてほしい」。11日にオープンした「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」(マオ・リンク・タチカワ・タチヒ)。浅田さんはサブリンクの大きな窓を見やった。ガラス越しに桜並木が風に揺れ、陽光が氷上に差し込む。「選手の時、朝から夜まで室内で練習していて外を見られなかった」という経験から提案した。
エントランスホールのじゅうたんや外壁には、スケート靴で軌跡を描く「コンパルソリー」の模様が施されている。外壁には五輪にちなんで金、銀、銅色もあしらった。受付や化粧室にはスケーターをデザインした案内表示。いずれも浅田さんのフィギュアへの思いや次代のスケーターへの願いが込められている。
◆「子どもたちに夢と希望を」浅田さんの熱意で建設実現
きっかけは浅田さんの直談判だった。「子どもたちにスケートを通じて夢と希望を届けたい」。そんな気持ちから浅田さんは2021年、知り合いの紹介で、スポーツ施設や地域...
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