7月の損益とBridgeの何が怖いか

7月は仮想通貨+101万円、株+6万円でした。

 非常に苦しい月でした。円高による評価損が大きく、一時は-100万円くらいになっていました。また、Multichain魔界が消えた影響はかなりでかいです。

 岡山から神奈川に異動し、虚無感と殺意が湧く仕事から、まだマシだけど吸ったら死ぬ危険物質を扱う仕事になりました。

 保育園も速攻で契約し、通うようになってからは体力を使い果たしたのか夜眠ってくれるようになり、夜泣きが落ち着き始めました。

 去年とか、睡眠3時間とかで夜勤とか早番とかやっていたけど、マジで二度とやりたくない・・・。かそつーと家庭と仕事の両立は基本無理ゲー。

Bridgeの何が怖いか

 マルチチェーンが死にましたね。Bridgeが透明でない魔界チェーンに資産を置くリスクが浮き彫りになったと思います。

 分散されているBridgeを使用するべきだ、とか思いますが、TVL的にもかなり上位なマルチチェーンが死んでいる時点で何も信用ができないなあ、と思いました。分散しているから大丈夫なんて保証ないしね。

 信用できるBridge?そんなものはない。

 私個人の考えですが、魔界チェーンに資産を置く場合、以下のどちらかをオススメします。

a)基軸通貨(Dogechain EVMならDoge)を持つ。基軸通貨はCEXなどでヘッジしてニュートラル化
b)少量の基軸通貨とステーブルコインを持つ

 まあ、チェーンごとラグられる(RPCやScanにアクセスできなくなり、公式が蒸発する)場合は回避できないです。

 魔界チェーンで取引するということは、CPリスク(カウンターパーティリスク:危険なところに資産を置くリスク)を利益に変換することに等しいので、普通のチェーンと比べて情報感度を高めにする必要性は高いです。

 以下、私が取っているCPリスク対策を列記します。

i)ETHのBridgeコントラクト(https://etherscan.io/address/0x3980c9ed79d2c191a89e02fa3529c60ed6e9c04b)の資産監視、大きな動きがあったら通知、変化率が10%を超えたら通知
ii)RPC,Scanが応答するか監視
iii)主要Bridge(MetisならcBridge,Multichain,oPortalなどなど)のステーブル(例えばCircleやTether公式に対応しているチェーンのUSDC,USDT)の残高監視
iv)チェーン上の基軸通貨/USDC/BUSD/USDTの発行残高監視(10%以上変化で無限Mintされた可能性を疑う)
v)公式ツイッター・テレグラム・公式サイトなどの監視
vi)dexscreenerの出来高監視(異常に出来高が増えたら何かがあったと考える)
vii)他の人が直近でBridge成功しているかを確認し、何分程度かかったかチェック(重要!)

 魔界チェーン過ぎるとDexscreenerなどは存在しないので、LPの監視をしたりと少し面倒ですが、それでもやっておいて助かった事例(Dogechain)もあるので、やるに越したことはないです。
 逆に、やらないなら魔界チェーンに行くべきではないと思っています。特にTVLが10万ドル以下はクソ危険。(DAGチェーンとかもやばい)

 今回、マルチチェーンのようなBridgeが死ぬ場合は基軸通貨に逃げるのが安牌です。
 基軸通貨は公式BridgeなどETHチェーンに出し、CEXに送金することもできるので、多少の損失やガス代は許容して逃げるが吉です。

 他によくある逃げ方についても紹介すると、

a)基軸通貨にSwapする。(か、Lendingで借りパクする)
b)MIMやFRAXなどのステーブルにSwapすることで、ハックされたBridgeと由来が異なるものに変える。
c)魔界Bridgeなど他のBridgeを使用し、ハックされたBridgeトークンをETHなどに逃がす。(詰まる可能性がありリスキー)
d)CEXやカジノなどに入金->ETHなどに出金(Fantom戦ではカジノブリッジしている人もいました)

 などがあげられます。この辺は応用編かもですね。

 マルチチェーンが死んだ影響はかなり大きく、私の観察範囲ではステーブルのDepegが目立っていました。

 例えば、

DogeChain(EVM)

 Synapse由来のステーブルは無事、基軸通貨のDogeが無限発行されたことがあるので不安ですが、USDC_Multi->Doge(EVM)->Doge(Native)で逃げられたでしょう。USDC_synは流動性が低いので逃げにくいです。
 ステーブルも死に、最後にスキャムだけが残るとんでもないチェーンです。
 変わり種だと、SmartBCHチェーンに逃げるルートがあります。多分、ほとんどの人は知らないクソマニアックな逃げ方でしょう。(FRAXルートよりもマイナー)

EOS(EVM)

 EOSが基軸通貨なのですが、EOS(EVM)->EOS(Native)は個人ウォレットを用意しないとBridge不可、CEX直接入金はGOXします(しました)。個人ウォレットはCPUタイムを買わないといけないのでステークしたり準備がクソめんどい。またEOS(Native)のUSDTはBridge不可。Bitfinex経由とかじゃないと逃げられないはず・・・・?

WEMIX

 なぜかDepegしていない。Wanchain由来やorbit系は生きていそう。一応撤退したけど・・・。Depegしないのはかなり謎。

Fantom

 Depeg済み。カジノブリッジでMulti産USDCをETHチェーンとかに出すツワモノがいた(超ハイリスク)。
 Fantom戦まったく儲からなかったのでどういうルートがよかったのか教えろください。

Tombchain

 Fantom系L2なのでFantomが死ぬと一緒に死ぬチェーンなのですが、そもそもステーブルがほとんど流動性なくて乖離はほぼなかった。

Moonriver

 Depeg済みだがWanchain由来のBridgeは生きていた。が、流動性が低く、そこで鞘取っている人は既にいて全く儲からなかった。

zksync

 公式Bridge由来ステーブルを預け入れるタイプなので撤退は不要、びっくりして逃げていた人もいた。でも、Multichain以前にラグPJが多すぎてうんち。

Telos

 Depegしていたが、たまたま撤退済み(1位のBOTでも全然儲かっていなそう)だったのでセーフ。EOSと似た感じの構造の変なチェーン

KAVA

 BNBチェーン(BEP2の方)由来のBNBやBUSDとMulti由来のUSDCが混在するカオスなチェーン。BNBチェーン由来はTrustwalletでBridgeしないとたどり着けなかったはず。
 全財産KAVAチェーンみたいな人もいたような・・・。Multichainの影響大だが危険すぎて行かなかった。

Syscoin

 ちょっとDepegしている。BTC側と連携するためBlocktimeが10分とかいうTXが全然通らない地獄みたいなチェーン。似たのにTrustless computerというチェーンもある。
 最近はRolluxが同じチームから出たけど過疎ってる。 
 Multichain由来100%のはずだけど、あまりにも人がいないから何故か無事というわけのわからない感じ。脱出するならUSDC->Sys(EVM)->Sys(native)でしょうが、流動性がかなり少ない。(Sys EVM直接はGOXします)

Kardia

 Multichain以前になぜかDepegしていた。鞘がないか見たけど到達するのがそもそも難しいチェーン。


 上記にあげたチェーンなんて聞いたこと無いよ!って人はそのまま行かないほうがいいです。仮想通貨に慣れている人向けですね。Botterオフ会に行ったらSmartBCHって何、って言われてそりゃそうだよなあ・・・ってなりました。


 私自身はMultichain系の魔界に資産を置いていたので、脱出戦は骨が折れました。 

 他の人が異常に気がつく前に逃げないとDepegが激しくなるので、情報収集は大事ですし、気を張ることが多かった・・・。まあ、一回問題が起きた時に前撤退していたので、影響は軽微です。収入源がなくなったほうが痛いですね・・・。

 魔界Bridgeは不透明で誰が運営しているかもわかりません。また、Bridge中は資産が拘束される点や、そもそもちゃんとBridgeされるか怪しいです。
 ましてや、ネイティブUSDCなどが存在しない魔界チェーンでは、常に魔界Bridgeに信頼を置く必要があるので注意が必要です。

 まあ、例外はあって、公式Bridgeでも資産が引き出せなくなるとかもあるんですけどね・・・。
(BOBAはETHメインネットのガス代が80Gwei?以下じゃないとTXが発行されないし、Metisは特に理由もなく7日間以上L2->L1のBridgeが拘束されることがある。)

 

国内取引所ホットウォレット

 リップラー勝訴ニュースでXRPが暴騰し、Bitbank-Binanceでものすごい価格乖離が起きたようですね。
 寝ていてほとんど取れていなかった・・・。通知BOTも今更国内CEXかよ、って思って止めており、1000万円チャンスくらいあったかもしれないと思うと悔しいです。

 私自身はDEGさんのツイートを見てから、とりあえず出金制限の1000万円をBitbankに投げました。
 ホットウォレットを確認してXRPが枯渇していることに気が付き、生きているかつ乖離があったETHを買って他のCEXに送金し、ちょっとだけ儲かりました。(5万円程度)

 2017年くらいは常に3%乖離とかしていたので、銀行経由の海外送金(手数量1%)をしてもぐるぐるまわせば儲かる、という神のような状態だったのですが、最近はMMBOTがBitbankは特に優秀なのか、乖離が生まれることはあまりありません。乖離1%でもXRPとかだとめったに無いのではないでしょうか。
 その当時取った杵柄で、ホットウォレットの残高はちゃんと見る癖はついてよかったです。

 Twitter見ているとBitbankなのにXRPなのに送金が遅い、とか文句を言っている人もいましたが、ホットウォレットは枯渇してから数時間経たないと補給されないので、ちゃんと自分が送金したい分以上のトークンがホットウォレットにあるかは確認必須です。

Bitbank XRP ホットウォレット

Bitbank ETH ホットウォレット

https://etherscan.io/address/0xeb6c4be4b92a52e969f4bf405025d997703d5383

 Bitbankへの出金制限(住信SBI)を解除していなかったりとか、そもそも乖離に気がつくのが遅かったりとか、不手際が非常に多く、チャンスを逃してしまった感じで、素振りの重要性が益々高まっています。大反省だな、と思いました。

 その一週間後にはBFでCBBOT(サーキットブレーカーの上に指値するBOT)が動いた、とか2018年かな?みたいなわけのわからないことも聞きました。

Kudasaiのイベント

 KudasaiがやっていたWebXのサイドイベントに参加しました。ボッチで行ったのですが、名乗ると大抵の人がああ、あの人みたいな反応されたので、話しやすかったです。NoteやAMA登壇は無形の投資ですね。ボッチは辛い。

 Kudasaiの有名人が集まるテーブルを紹介していただき、色々と話していたのですが、魔界めいたマニアックな話が通じるのは楽しかったです。
 多分、ディープに仮想通貨をやっていないとわからない話ばかりなので、共通言語やバックグラウンドがわかっている人と話せるのは楽でした。DEG鯖のイベントはまだですか?

 一方、イベントで登壇された事業者の内容はあんまり頭に入りませんでした。そっち目的できたのですが、結局一般受けのする触りの部分、って感じでしたし、魔界のようなマニアックな話はないのは当然でした。

 色々な人と話している間に飯が無くなってしまい、お腹のすき具合が限界だったので、イベント終了後に家系ラーメンを食べたのですが、ものすごい腹痛に襲われて大変でした。まあ、こういうイベントではちゃんとご飯を食べていったほうがいいですね・・・。

 神奈川に引っ越せたおかげで、こういうイベントには参加しやすくなったのは非常によかったです。
 平日昼とかは厳しいですが、良い感じのイベントあれば教えてください。検討を加速します。

雑記

なにかあればQASH鯖あたりか、Twitterにでも書き込んでおいてください。qash_titアカは未だに凍結されています・・・。




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