西村前事務総長「年明けに説明」
村瀬健介キャスター
「こちらは、兵庫県明石市です。こちらに、安倍派の前事務総長、西村議員の地元事務所があります」
高木氏の前に事務総長を務めた西村前経産大臣の地元にも、動揺が広がっている。
西村氏にも、派閥からパーティー券収入のキックバックを受け、報告書に記載しなかった疑いが浮上。その後、大臣を辞任した。
西村康稔前経産大臣
「道半ばで大変残念な思いを持っております」
地元の有権者は…
地元の有権者の男性
「金がいるんですね、政治家になると。給料だけではあきませんね。どこから貰うんか知らんけど、貰ったらお返しせなあかんわね」
地元の有権者の女性
「ちゃんと正しくやっていただきたい、税金を納めてる者としては。(西村氏に言いたいのは)一から出直してくださいということですね」
明石市の職員として、街の再開発を担ってきた喜田耕史さん。地元選出の“総理候補”と、期待を寄せていたというが…
明石市元職員 喜田耕史さん
「一言で、残念ですね。議員さんは、それなりの多くの国民の支持を得られて、期待を持って送りだしてもらってるんで。やっぱり、ちゃんとした方法で、誰からも後ろ指を指されないことが大事だと思いますけどね」
明石市で建設業を営む、朝比奈秀典さんは…
朝比奈興産 朝比奈秀典社長
「これは浪人中なんですよ。1回選挙で負けて。20年ぐらい前の話ですよね」
経産省の官僚だった西村氏が、初めて国政選挙に挑んだ2000年。西村氏に、地元の企業などを紹介して回ったという。
朝比奈興産 朝比奈秀典社長
「37歳、若いですから。もう、気合いが入ってね。負けることを知らないという感じで『頑張る』と言ったんで、じゃあ応援するよと」
結果は、落選。
しかし3年後の衆議院選挙で初当選して以降、7回連続で選挙区を勝ち抜き、地元では“西村党”と呼ばれるほどの、強力な支持基盤を固めていった。
朝比奈さんは、裏金疑惑発覚後の今月にも西村氏と会ったという。
Q.この写真は?
朝比奈興産 朝比奈秀典社長
「今回の国政報告会。12月の頭ぐらい」
Q.裏金問題が出始めた頃?
「そうですね」
Q.そのことについては?
「大丈夫やと言ってました。詳しいことはまだこれから調査とか色々あるから言えませんけど、はっきりしたときに説明させていただきますと」
その後、西村氏本人からも連絡があったと話す。
朝比奈興産 朝比奈秀典社長
「直接、電話がありまして。こういうことになって非常に申し訳ない、もう大臣を辞任すると。それは責任取らなあかんやろっていうのは、安倍派のトップなんで。僕はそういう話をしました」
大臣を辞任したあとも、公の場で説明していない西村氏。
村瀬健介キャスター
「こんにちは」
淡路島で地区の後援会長を務める男性のもとには、今週、こんなメールが届いたという。
<後援会からのメール>
代議士より
年明け、遠くない将来に説明責任を果たす、原点に戻り頑張りたい、と伝えてください。
淡路島 地区の後援会長 木村幸一さん
「元々100点満点の議員とか、100点満点の人間はいない。悪気があって裏金とは思いたくないというのが本心です」
Q.西村議員って、こういうお金の問題というのはクリーンなほうですか?それとも、あんまり頓着されないほうですか?
「僕はクリーンやと思いますね」
そう言って見せてくれたのは、西村氏のカレンダーだ。
淡路島地区の後援会長 木村幸一さん
「これ、一応100円で買うんですね。カレンダーは普通、最近のカレンダーだったら皆、貰うでしょう。買わないでしょう。それをあえて100円つけているのが、僕はいいと思ってる。そのぐらいシビアに、お金に関してはやる人だと思いますね」