※都合により、当記事には『ベルセルク』関連のネタバレが含まれています。
 苦手な方は御注意下さい。


■■■『ベルセルク』作者の三浦建太郎は生前、1990年代から何度も「先の展開は考えずに描いている」と言い続けていたのに、『ベルセルク』監修の森恒二とヤングアニマル編集部は、三浦建太郎逝去後から突如、「“蝕”が描かれる前からラストまでの詳細なストーリーが決まっていた」と言い始めていますね。

■そしてその『ベルセルク』現体制が実際に出してきた成果物は、三浦建太郎の絶筆でもあったグリフィスの台詞と涙すら無視し、他の登場人物達の心情や設定も繋がっておらず、それっぽい絵を並べただけのものでありました。


■■■という訳で、当記事では検証の為に、簡潔に各発言の一次資料をまとめておこうかと思います。


■■■では先に、現在の『ベルセルク』公式の言い分から。

『ベルセルク』再開のお知らせ
2022.06.07
https://www.hakusensha.co.jp/information/63802/
『ベルセルク』再開のお知らせ白泉社mori

「三浦が「蝕をやらないといけない」そう言ったのです。自分は(そりゃあ大事だ)と思いましたがまさか1週間も軟禁されるとは…。正にその時『ベルセルク』のストーリーは最終回までほぼ完成したのです。恐ろしい事にそれから殆ど変更なくあの時に完成したあらすじ通りに物語は進んでいました。」
「なるべく詳細を思い出し物語を伝えます。」

■SNSでも、上に引いた白泉社公式HPと同じ主張が繰り返されていますね。

https://x.com/berserk_project/status/1534022798540435456
FUnxmfpacAAO_c1FUnxjtkaQAAk9qI

https://x.com/berserk_project/status/1706610823983182151
F68ZIspaoAAe2zS


■■■翻って、以下は三浦建太郎生前の発言。


■■■『画集ベルセルク』(1997)(“蝕”より後の出版)
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1919-700-c
1922-700-c

■先の展開を訊かれて、「さすがにそこまではいえませんし、まだ考えていません」と明言。
 ラストまでの詳細な構想があったのなら、「いえません」だけで済みますし、この時点で、三浦建太郎が嘘を言う必要は全く無い訳ですが。

■また、ガッツはパワーアップせず、何らかのギミックでゴッド・ハンドに勝利する予定である事が示唆され、次の舞台はミッドランドとの仄めかしがある事から、魔女や狂戦士の甲冑は登場せず、早いうちに首都に戻ってガッツが自力で世界の謎を解き、物語の終局へと向かうという構想もあったと思われます。

■つまり、この後に、世界観の根底を覆す路線変更が行われた訳ですね。


■■■『少女まんが魂』(2000年発行)
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1940-640 -ハッピーエンド
1944-640 -僕の無意識に

■『ベルセルク』の続きを扱った箇所は数ページに渡っていて結構長いので、重要部のみ抜粋しますが、(ハッピーエンドはありえるのかという質問に対して)「ありうるとは思いますけど。最後の詰み石っていうのは、前は決めてたんですけど、最近は流れに任せようかと。ちょっと今からだと予測できませんね。」「それは僕の無意識に任せます。」等々とあるので、これまた、監修や編集部が言っている事とは異なります。


■■■『ベルセルク 千年帝国の鷹篇 聖魔戦記の章』(2004年発売:PS2ゲーム)
F654-B0002TB698-20230713

 ちとこれは参考用で。
 原作でシールケが登場し、主要人物達にマジックアイテムが配られた後に、このゲームが開発・発売され、EDではなんと原作者の次に、「Editorial Supervisor」という肩書で『ベルセルク』担当編集者(当時)の島田明がクレジットされていましてね。
ベルセルクPS2エンディング島田

■「碌にヒット作も無いマイナー雑誌の編集者がゲームを売ってみたくなって、良し悪しも判らず、原作を改変させたのかな」等と、疑いたい方は疑ってみるのもよいでしょう。

■なお、このゲームでは、ヨタヨタ歩くがドラゴンころしで二回以上斬らないと倒せないトロールを何百匹と相手にさせられ、途中挿入で台無しなロシーヌ戦をやらされ、動きが遅すぎてイシドロの遠距離攻撃だけで倒せる変身前のグルンベルド戦をやらされる等した後、平沢進のカッコイイ曲が流れ始める中、ぶっ倒れたガッツを全員が無視して盛り上がるというスットコドッコイなエンディングを強制的に見せられます。
 …オイ、何の仕事をしていたんだ、「Editorial Supervisor」。
聖魔戦記の章エンディング-02聖魔戦記の章エンディング-01


■■■『ベルセルク オフィシャルガイドブック』(2016年発行)
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1957-640 -ネームの時に端的に
1958-640 -整理整頓でしょうね

■この本では、台詞は「普段から書き留めておくとかは全然なく、ネームの時に端的に相応しい言葉を、大事なところに置く」としており、また、先の展開の整理整頓はしておらず、準備も出来ていない風ではあります。

■遅れたとはいえ既に漫画家デビューしてから随分経っているのに、この本にも森恒二の名前はまだありません。


■■■『賀来ゆうじ×三浦建太郎 対談』(2019年公開)
賀来ゆうじ×三浦建太郎top

https://sp.shonenjump.com/p/sp/1903/jigokuraku_interview/index3.html
三浦:キャラクターがその場にいると、なんかしゃべってくれるんですよね(笑)。さらに言うと、キャラクターがしゃべってくれるというよりは描いているうちに、「今回の漫画のテーマとか大事なことってこういうことなんだ」っていうイメージがだんだん固まってきて、そこにキャラクターが行くと、そのイメージを吸い上げてくれて、そのキャラクターらしい方面からネームを切ってくれるっていう感じですかね。最初から決め打ちせず、やっているうちに見えてくるっていうところがありますね。彫刻に近いんでしょうかね。
賀来ゆうじ×三浦建太郎ジャンププラスserifude

https://sp.shonenjump.com/p/sp/1903/jigokuraku_interview/index5.html
三浦:運良く消えてないだけかもしれないですけど。フィジカル部分が消えていけばそういうものも薄まっちゃうのかもしれないですが、今のところまだギリギリ大丈夫な感じですね(笑)。いやまさか、こんなに自分が見てたものの話をスルっとできる若い人が来るとは思いませんでした。うちのアシスタントのほとんどが40代なんですけど、通用しやしませんからね。「僕の言うことわかってくれない…」って言いながら仕事してます(笑)。
賀来ゆうじ×三浦建太郎ジャンププラスasi40

■『ベルセルク』の台詞作りに森恒二が全く介在しておらず、影響を受けた作品を語ってもアシスタントには理解されない事が明記されていますね。
 ガッツとグリフィスとキャスカが揃ったのに、全員に台詞が足りていなかったのは…。

■43巻収録予定回で登場した“バーキラカの隠れ里”が、平地?の城?に貴族?が居るという奇怪な描写だったのは、「僕の言うことわかってくれない…」とボヤかれた通り、アシスタントや監修や編集部に、“創作定番の隠れ里”という共通認識が構築されておらず、ネット検索すらしていなかった為だと思われます。

■生前伝わっていなかったものが、亡くなられた後に理解出来るものなんですかね。
 隠れていない情報にすら辿り着けない者達が、三浦建太郎すら考えていなかった『ベルセルク』の先の展開を描けるものなんですかね。

■なお、この記事内には公開された日付が全く書かれていないのですが、賀来ゆうじのSNSとオリコンニュースの日付から、『地獄楽』五巻発売と同じ2019年3月4日に公開されていた事が確認出来ます。
https://x.com/ug_kaku/status/1102223304897654784
https://www.oricon.co.jp/news/2130738/full/


■■■『『セスタス』技来静也先生×『ベルセルク』三浦建太郎先生 同級生対談|ロングラン作品を描く二人、両作品の気になるラストのイメージとは』(2021年公開)
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1618282886&p=2

技来:そこが問題なんだよね(笑)。ぶっちゃけ聞くけどさ、『ベルセルク』は構想の何%くらい消化してるの?

三浦:これから畳もうかなという予定ではあるけど(笑)。これからは広げずに畳もうとは思ってる。
技来三浦同級生対談アニメイトタイムズ-2

■『拳闘暗黒伝セスタス』アニメ化当時の対談。
 ここで三浦建太郎は「これからは広げずに畳もう」と言っているのに、新体制が描いた『ベルセルク』の続きは、これまでの作中描写と違い受肉したゴッド・ハンドにドラゴンころしが通じず展開の大遅延を招いたり、元ネタ『青の騎士』の人類最後の街とほぼ同じ設定だった妖精島を壊滅させて主役組を別の舞台に移動させたりしたりしているので、畳む為の構想は全く伝わっていないと判断されます。

■森恒二の言う二人の綿密な打ち合わせとやらは、本当に行われていたのでしょうか。

■また、散々ダラダラと続けた後で急に畳めるつもりだったという事は、やはり全体を通した構想は無かったのでしょう。


■■■『THE ARTWORK OF BERSERK』(2021年発行)
(『大ベルセルク展』会場限定発売らしい?)
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1947-500 -ランドマーク
1952-600 -妖精島の後半まで

■この本の三浦建太郎インタビューには、「今後の展開のランドマークも決めています。その中で変動するとは思いますが、妖精島の後半まで決まっているので、まずはそこを目指して描いていきます」と、先の展開は妖精島の後半辺りまでしか決めていなかった様な発言があります。
 …成る程、妖精島の話が終わった後の『ベルセルク』が、半年に一回程度しか掲載されなかったのは、明確な続きが存在しなかったからなのかもしれませんね。

■三浦建太郎逝去後の出版となったこの本から、何故か森恒二の名前が明記される様になり、「自分だけが『ベルセルク』のラストを知っている」旨の発言や、“監修”就任へと繋がります。

■録音や動画と違って、文章は簡単に改竄が可能な訳ですが、これまた、疑いたい人だけ疑って下さい。


■■■さて、2024年10月。
 2022年の白泉社公式HPの発表では「恐ろしい事にそれから殆ど変更なくあの時に完成したあらすじ通りに物語は進んでいました。」と言っていた森恒二が、この記事で突如、「人に聞き、一年以上悩んで『ベルセルク』を解析した」「打ち合わせと実際の原稿が違うので、その後が判らない」「シールケは登場する予定が無かった」みたいな事を言い始め、自分で大言壮語していた程には作品内容を知らなかったり、知らない事の言い訳を始めたり、大いなる路線変更があった事を認めたりしていまして。

世界中の読者やスタッフ、みんなで「ゴール」を迎えたい 『ベルセルク』監修・森恒二先生インタビュー【後編】
2024.10.25
https://magmix.jp/post/251492
監修・森恒二インタビュー後編-01

■いや、先の展開を知らない事や、路線変更があったのを認めた事よりも、超絶大問題なのはここ。

https://magmix.jp/post/251492/2
「ただ、ガッツたちと相対するグリフィスの「新生・鷹の団」があまりにも強すぎるので、ヒーラー(病気やけがを治す役割)のポジションとしてシールケを出すことにしたんです。」(原文ママ)
監修・森恒二インタビュー後編-02

 …ええっと、シールケって、大火力アタッカー兼便利屋なのでは。
 ねえキミ、『ベルセルク』本編エアプじゃない?

■『ベルセルク』本編すら読んでいるか怪しいのだから、況や、文字だらけの過去の三浦建太郎インタビューを読む力があるものでしょうか。

■42巻でグリフィスの体をドラゴンころしが素通りしたのも、単にスラン戦の内容を忘れていたか知らなかったというだけなんじゃあないんです?
(ゴッド・ハンドを倒す方法をまた最初から構築しなければならなくなったので、グリフィスを斬れなかったあの僅かなページの為だけに、完結が最低でも数年は遅くなってしまったのだが…?)

■また、このインタビューは、森恒二の『ベルセルク』登場キャラへの異様に浅く幼稚な解釈も見所です。
 読めば判る事なので、記事の長文化を避けてツッコミは入れませんが。


■■■え~、監修がインタビューで「シールケはヒーラー」と断言し、編集部は公開前の原稿チェックがあった筈なのにそれを通してしまったとか、どうやら過去の三浦建太郎インタビューを読んでおらず、幾度も「先の展開は考えていない」と話しているのも知らずに空虚な美言を放ってしまったとかいうのが、現在の『ベルセルク』関係者の実力となります。
 ふ~む、本当に、大多数の観客が納得出来る続きが描けるとよいですね~~~。


■■■森恒二が突如、以前と異なる事を言い出したり、『ベルセルク』を解析出来た気になったりしているのと、ウチが『ベルセルク』を扱い始めたのと関係があるのかは判りません。

■まあ、今年8月にウチで書いた通り、今年10月の『ベルセルク』本編で、夜魔がバーキラカの隠れ里──と思っていたら、バーキラカも普通のクシャーンも居る、政治機能を備えた大都市──を襲ってはいましたが。
GbDdVO8bQAI3DPS井上ゴロージロー隠れ里に夜魔襲来 ・強化された狂戦士の鎧を


■■■ウチの主な関連記事は、大体こんな感じ。
 『ベルセルク』は、SF小説『装甲騎兵ボトムズ外伝 青の騎士ベルゼルガ物語』(文庫本全四巻)をファンタジーに翻案したものだったのですけど、狂戦士の甲冑登場辺りで、その『青の騎士』の最終決戦前後以外のネタを使い尽くしてしまったので、長年何も出来無くなっていたのではないかと。

『ベルセルク』最大の元ネタであろう、『青の騎士ベルゼルガ物語』関連書籍の差異紹介等。
2024年09月12日
http://blog.livedoor.jp/gorovion/archives/10261604.html

思考遊戯。もしも『ベルセルク』が、元ネタであろう『青の騎士ベルゼルガ物語』の通りにラストまで進んでいたら?
2024年09月18日
http://blog.livedoor.jp/gorovion/archives/10265294.html

思考遊戯。『ベルセルク』の深淵の神と、“人類の歴史に介入する超存在”の系譜。
2024年09月24日
http://blog.livedoor.jp/gorovion/archives/10267701.html

■『ベルセルク』の謎やラストを知りたい方は、先に『青の騎士』及び事実上の続編である『兇兵器ヴァン・ヴィール』を読んでしまうのがよいかと思います。
 ボイドの正体や創造した者、魔法はどこから来たのか等は、モデルとなった要素を、そのままスライドさせれば答えが出せますので。


■■■ではここで、森恒二情報を幾つか。


■■■森恒二作品は、大体こんな感じですね。
 「旧友の遺志を継ぐなんて感動しました」みたいな素朴な感想を述べていた皆さんも、どれだけ読んでいるものやら。

■『ホーリーランド』は、作者の格闘技経験と夜の街で暴れた経験から描かれたとされますが、ボクシング知識は他の漫画の丸写しだし、蹴り技の解説をさせると「後ろ蹴り」と「後ろ回し蹴り」の区別も付けられないし、組み技解説からは逃げるしと、デタラメの煮凝りでした。
 但し、陰キャが部屋の中で一人でボクシングごっこをしていたら、夜の街で無敵となり、親友が出来、クラスの美少女にも惚れられるという、一部の層の願望に強烈に合致した内容であった事から、結構売れたみたいです。
 これが、森恒二の代表作。

■『デストロイ アンド レボリューション』(2010)は、小さな超能力を持つ陰キャ少年が暴力型女顔美少年に見出されてテロを始めるという導入が、『なにかもちがってますか』(2009)そのまんま。
 『DAR』は、棒立ち超能力バトルに路線変更した後、SF定番オチをテキトーに付けて終わります。

■『自殺島』は、孤島に取り残された主人公(ら)が油断し始めた頃に建物内の白骨死体を発見するという段取りが、さいとう・たかをの『サバイバル』そのもの。
 描いた当人的には、オマージュらしいですが…。

■『D.ダイバー』(2023~)の、大学生が夢の中に入る能力で性犯罪者を追い詰める、しかし能力にはリスクがあるという基本プロットは、どうしても後味が悪くなるという欠点も含め、『夜になると僕は』(2018)そのまんま。
 基本プロットのその先は、似ていませんが。


■■■おっとそうそう、42巻後半でガッツが変なウジウジ系の性格になった気配がありましたが、アレ森恒二作品主人公に共通する特徴ですよ。
 炎上が発生する最低限の人数に森恒二作品が読まれていなかった為、騒ぎにはならなかったのだと思われますが。


■■■生前の三浦建太郎はまずメディアに顔を晒さず、森恒二個人もそれに倣っていたのですが、2021年5月に三浦建太郎が逝去した後の森恒二は、顔入りの写真を幾つも上げて仲良しアピールをしていますね。
 故人が生前避けていた事を、“親友”が行うものでしょうか?

■リンクは貼りますが、この段では故人に配慮して画像引用はしません。

■(こちらのみ三浦建太郎生前のもの。顔は写されていない)
https://x.com/taigaofgenesis/status/876089547481690116

■(三浦建太郎逝去後に、顔まで写った写真を上げ始める森恒二)
https://x.com/taigaofgenesis/status/1395243617841602563
https://x.com/taigaofgenesis/status/1428284262327877634
https://x.com/morichankenchan/status/1676741828752863232


■■■森恒二は三浦建太郎逝去後になってから、自作の『創世のタイガ』のヒロインは三浦建太郎にデザイン協力して貰ったと言い始め、SNSや単行本9巻にその絵を載せているのですが、署名や日付、手書きの文字はありません。
https://x.com/taigaofgenesis/status/1444635636296663042
SC~4ndtydmdjmFAxgc_5VkAkvVR8

■随分下手で立体感に乏しく、人体各所の描き方も普段の三浦建太郎とは異なっているのですが、それは「落書き」だからなのでありましょうか。

■9巻巻末に収録されたこの「落書き」は何故か、検証不可能な程に非常に小さく薄く掲載されています。
 閲覧者諸賢におかれましては、その理由を考えてみるのもよろしいかと。


■■■森恒二には、こんな発言も。
 他に『ベルセルク』の続きを聞いている漫画家が居たのならば喜ばしい事の筈なのに、自分の特権的な地位を脅かされて感情を乱している風にも読めますし、リプ以降は文意が繋がっておらず、何かを誤魔化そうとしているとも取れます。
 全ての表現が曖昧なので、何とも判断し切れませんが。


『創世のタイガ』第二部は白泉社『ヤングアニマル』で連載中! @taigaofgenesis
親しい漫画家に「ハッピーエンドになる」と話した。書いてあるがその親しい漫画家とは誰なんだろう。
自分は聞いてない。三浦は最終回については自分にしか話していないはず。憶測で書いているのだろうか。。。困惑した。(森)
#ベルセルク
太田啓之@「戦艦大和と宇宙戦艦ヤマト」本 来年刊行予定 @Hiroyuki_Ota1
2021年9月18日
「ベルセルク」作者が最後に残した「ハッピーエンド」への確かな予兆:朝日新聞デジタル https://asahi.com/articles/ASP9H6D17P9HUCVL00F.html
 #  この仕事をしていて一番辛かった時期、毎晩むさぼるようにベルセルクを読み返していました。本当にしんどい時にそばにいてくれた。私にとって真の友と呼べる作品です。
午後4:49 · 2021年9月22日
https://x.com/taigaofgenesis/status/1440584077266935828

『創世のタイガ』第二部は白泉社『ヤングアニマル』で連載中! @taigaofgenesis
2021年9月22日
混乱させてしまったようで申し訳ない。自分が言いたかったのは今後の事についてはスタジオ我画と編集部で考えるべきで 発信力がある新聞が今後のストーリーを「三浦先生はこう考えていた」と言うのはどうかと思ったのです。今後アニマル編集部が何かやる。スタジオ我画が何かやる。と言う事であれば

『創世のタイガ』第二部は白泉社『ヤングアニマル』で連載中! @taigaofgenesis
2021年9月22日
もちろん自分は全力で協力します!
言葉が足らなくて申し訳ない。
よろしくお願い致します(森)
三浦は最終回については自分にしか話していないはず。


■■■2020年代、『ベルセルク』の担当編集者だった島田明は何をしているかというと、取締役に出世して、白泉社公式HPで愉快な事を言って閲覧者を楽しませていますね。
https://www.hakusensha.co.jp/recruit2022/seinen/message02.html

島田:白泉社を志望してくれる人たちに、青年まんがをつくりたいという強い気持ちさえあれば、我々にはそれを技術的にフォローできるメソッドがある。
まんがを作りたいなら!-01

島田:これは理想を醸し出すのではなくて、わかりやすく伝えたい。とにかくまんがをつくりたい、特に青年モノをつくりたいという意志がある人には白泉社がオススメ。まんがをやりたいならウチに来てほしい。繰り返しになるけど、ヒット作はあるし、編集部にはそれをつくるためのメソッドがあるから。
まんがを作りたいなら!-02

■うむ、ヤングアニマルとその関連書籍の実態を知っていれば知っている程、イイ笑顔になれる言葉ですね。
 同業他社と諸々の実数を比べたデータを出して頂ければ、更にイイ笑顔になれたのですが。
 …まあ、上がこういう感じですので、白泉社の青年誌部門に関しては諦めて下さい。

■そのメソッドとやらの実例を極少々挙げておくと、明らかに有能な新人が来ると『ベルセルク』のパチモンを描かせては打ち切りにし(例・『ブラス・ナックル』『乱世の鬼』)、グルンベルド主役の外伝小説『炎竜の騎士』は一冊しか無いのにガッツの半生みたいなのをやらせて極薄&駆け足状態にして大失敗させ、『渋谷系女子プロレス』等のメディアミックス作品も単行本を出さない場合があり、森恒二が毎回他作品そっくりの設定ばかり使っても通し、育った作家には移籍され、珍しく来てくれた凄腕作家も逃がしまくるとかですかね。
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 でも取締役はハッピーハッピー。
 現実なんて無視しようぜ。

■ちなみに私の観測範囲内で最も面白かったヤングアニマルの感想は、少女漫画好きの女性にヤングアニマルを紹介した時の「白泉社がこんなにレベルの低い雑誌を出しているなんて思わなかった」という、衝撃と絶望が混ぜ合わさった言葉です。


■■■今後ですか?
 『ベルセルク』新体制は、美言と、それっぽい絵だけ並べてラストまで誤魔化し切るつもりでいる様ですから、もう何巻か出版し、本当の実力がライト層にまでバレ、雰囲気が変わるまでは、現状が維持されるんじゃあないですかね。

■新体制には、面白い作品を作る気も、その能力も無いと見えるので、続ければ続ける程にどんどんショボくなっていって、さすがに目が覚めた読者達からの大ブーイングの中で超テキトーに終わる、というのが、現在一番あり得る『ベルセルク』の未来かと。

■ぶっちゃけ『ベルセルク』の記事を上げると、個別記事のPV数は稼げずブログ全体のPV数も減少するという状態になりますので、数字を気にする動画勢やまとめサイト系が、恒常的に取り上げるとは思えませんな。
 つまりネットからの外圧にも期待出来ません。

■元読者を含む大多数にはずっと無視され、最終回だけネット記事で嘲笑的に扱われて、ちょっとだけ話題になってオシマイというのが関の山でしょう。
 森恒二や島田明らの実力通りに。

■そして最後までダメだったら、新体制側は三浦建太郎に失敗の責任を押し付けそうで、それが一番怖い展開ですよ。


■■■当記事は、雑談的に書いていたら長文となってしまった、下記の記事を短縮したものです。

『ベルセルク』連続性疑義。読者の情緒に媚びる相手は、信頼出来るのでしょうかね。
2024年09月05日
http://blog.livedoor.jp/gorovion/archives/10250169.html

■元の記事には、ここでは採用しなかった幾つかの話があり、またコメント欄には、明らかに『ベルセルク』未読なのに何故か粘着してきて、三浦建太郎発言を否定しながら森恒二インタビューを貼り続け、白泉社関係者の体で脅迫してきたのが居たりしますので、御暇な方は覗いてみるのもよろしいかと。


■■■一応。
 繰り返し書いていますが、当方には対話の意思がありますので、本物の白泉社関係の方は、何かありましたら明確な言葉で連絡宜しく御願いします。